近年、人生と向き合うヒントをもらえる映画やドラマが増えています。中でも“終活”をテーマにした作品は、重くなりすぎず、笑いながら未来を考えるきっかけになると話題に。今回は、終活をポジティブにとらえることができる映画・ドラマを3つご紹介します。

コミカルに描かれる終活と家族の再出発
まず紹介するのは、映画『お終活』シリーズ。2021年に第1弾、2024年に第2弾が公開された、高畑淳子さん主演のヒューマンコメディです。熟年離婚寸前の夫婦が、葬儀社の男性に誘われて参加した「終活フェア」が、人生を見つめ直すきっかけに。夫婦間のすれ違いや親子関係の葛藤など、誰もが一度は経験しそうなテーマがユーモアを交えて描かれており、家族との向き合い方の大切さに気づかせてくれる作品です。
次に紹介するのは、ドラマ『ひとりでしにたい』。原作はカレー沢薫さんの同名漫画で、2025年に綾瀬はるかさん主演で放送されました。未婚で子なし、30代後半の女性・鳴海が主人公。自立した生活を送っていた憧れの叔母が孤独死していたことをきっかけに、よりよく死ぬためによりよく生きる方法を、這いつくばって模索していくストーリーです。現代社会のリアルな悩みに寄り添いつつ笑える要素も満載の終活ドラマで、未婚の人が増えている今だからこそ多くの共感を呼びました。
そして最後に紹介するのが、映画『最高の人生の見つけ方』。ジャック・ニコルソンさんとモーガン・フリーマンさんによる、心温まるヒューマンドラマです。余命半年と宣告された2人の男性が“棺おけに入る前にやっておきたい”リストを作り、人生最後の旅に出るという内容で、限られた時間の中で“本当にやりたいこと”に向き合っていく物語。ちなみに、日本でも吉永小百合さんと天海祐希さんのダブル主演で映画化され、「これからの人生で必要なことを学べた」と話題を呼びました。
どの作品も、「終わり」から「今を大切に生きる」ことの大切さを伝えてくれる内容です。終活に対して漠然とした不安がある人も、これらの作品を通して、少しだけ前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。



