体や顔にあらわれるほくろ。生まれつきの人もいますが、大人になってから知らないあいだに浮かび上がってきたということもあるのではないでしょうか? そんなほくろの中には、悪性の腫瘍に変化するものも…。今回はほくろの正体と、注意が必要なケースについて紹介します。

私のほくろは大丈夫? 注意が必要な状態とは
ほくろは、医学的には「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれます。紫外線の影響などで、メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が変化し「母斑細胞」となり、それが増殖することでできる良性の腫瘍のこと。腫瘍と聞くと心配になりますが、ほとんどのものは良性で、特に気にならなければ治療する必要はないそうです。
ところが、ほくろの中には気をつけなければいけないものもあります。通常のほくろは、色や形が一定で、月日が経ってもあまり変化しません。そのため「急に大きくなった」「不規則な形で境界線がぼやけてきた」「色がまだらで濃淡ができた」といった変化がみられた場合は注意が必要。悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんの可能性があるかもしれません。
悪性黒色腫は進行が早いがんのため、皮膚の浅い層にとどまっているうちに見つけて治療することが大切。皮膚の深部へ浸潤していくと危険だと言われていますので、気になる症状があったら出来るだけ早く皮膚科を受診しましょう。
良性のほくろでも、見た目が気になったり、化粧や髭剃りの邪魔になるということで除去を考える人もいますよね。そういう場合は、レーザー治療で取り除くことができます。エステティックサロンなどでも施術ができるようですが、まずは専門の医師から正しい診断をしてもらってからの施術が安心です。
もし気になるほくろがある人は、この機会に一度チェックしてみてはいかがでしょうか?


