親が高齢になると、子としては終活について考える機会が増えます。しかし、「うちの親は全然終活しようとしない」「物を溜め込んで整理する様子もない」といった悩みを抱える人も少なくありません。一体どうすれば、自然な流れで終活について話し合えるのでしょうか。

親の終活ってどう切り出す? 自然な会話から始めるヒント
終活は大切だと分かっていても、親にどう切り出すかは難しいもの。ネット上には「いきなり終活の話をすると反発されそう」「死期を連想させてしまうようで言い出しにくい」という声も。一方で、「何が起こるかわからないんだし、頭もはっきりしていて体力もあるうちにやらないと終活自体が大変だよ」という意見もあります。
終活について切り出す際には、例えば「元気なうちから進めておいた方が良い」「まだまだ先だとは思うけど、だからこそ早めに終活した方がいい」と、“早めの終活”を勧める形だと話しやすいでしょう。
また、自分自身の終活について話すのも効果的。「最近終活を始めたんだ」と話すことで、親も終活を身近に感じ、前向きに検討してくれるかもしれません。親と同年代で終活を始めた知り合いの話なども、終活を意識させるにはピッタリの話題です。
他にも「芸能人や有名人の話題をきっかけにする」という人も多くいます。例えばタレントの長嶋一茂さんは、40代後半から終活をされているそう。テレビなどでも有名人が終活について語るシーンが増えているので、テレビを見ながら自然と終活について話してみるのもいいかもしれませんね。
人生の最後はいつ訪れるかわからないので、終活は何歳からはじめても問題ありません。そこで、親子一緒に終活をはじめるというのもひとつの手です。例えば親子で話しながら一緒にエンディングノートを書き始めるのも、自然な流れで終活について話し合う良い機会になるでしょう。
ちなみにエンディングノートとは、人生の終わりに向け、自分の想いや大切な情報を記録するノートです。時間が経てば更新していけばいいので、若いうちから書いてももちろんOK。万が一の場合に、故人の意思が確認できるため家族の負担が軽減されたり、自分らしい最期を実現するのにも役立ちます。
終活は、親の気持ちに寄り添い、元気なうちから少しずつ話し合いを進めていくことが大切。親の想いを尊重しながら、より良い人生の締めくくりを一緒に考えていきましょう。

 
              

