日本庭園がある本格的な「和」を目指した大型霊園「櫻乃丘聖地霊園 天空の郷」

櫻乃丘聖地霊園 株式会社櫻井・ホールディングス

櫻乃丘聖地霊園

千葉県を中心に霊園開発を行う株式会社櫻井・ホールディングスは、今年4月に流山市にある「櫻乃丘聖地霊園」の第2期販売を開始し、1ヵ月で申し込みが100件を越えるスタートをきった。本格的な「和」の世界観にこだわり、贅を尽くした大型霊園で、千葉県北西部の一大商圏を狙う。その戦略と霊園開発の考えについて、株式会社櫻井ホールディングスの櫻井利豫社長に話を聞いた。

株式会社櫻井・ホールディングス/櫻井 利豫 代表取締役社長
株式会社櫻井・ホールディングス 櫻井 利豫 代表取締役社長

新規霊園ができにくいマーケット

人口流出、少子高齢化に悩む自治体が多い中で、千葉県流山市は人口増加率が6年連続で全国1位を記録する活気のあるエリアだ。つくばエクスプレスが開業した2005年ころから、大型ショッピングモールが続々と進出。行政の充実した子育て支援策を追い風にして、30~40代のファミリー層を中心に転入が進んでいる。自然豊かな郊外の環境で、比較的余裕がある暮らしを堪能できる上、つくばエクスプレスなどで最短10分で東京にでれる利便性が魅力だ。
そんな人口増加が続く地域だが、一方で65歳以上の高齢者も多く、高齢者の数に比べて霊園が不足していることが社会問題になっている。首都圏ではいずれも霊園の乱開発を防ぐために、霊園の新規開発について行政の基準が厳しく、霊園として開発できる場所が少ない。柏市、松戸市、流山市、市川市、船橋市では霊園開発の条件として、お寺に隣接した場所であること、近隣50メートル間に民家がないことが条件になっている。巨大な商圏でありながら、なかなか霊園開発が進まない霊園の空白地帯と言われる場所になっている。
株式会社櫻井·ホールディングスは2015年に流山市の清瀧院に隣接した場所に「櫻乃丘聖地霊園」をオープンさせた。株式会社櫻井·ホールディングスとして10ヵ所目の開発となる霊園で、開園から7年で2,000基ほど売り上げた。櫻乃丘聖地霊園がある清瀧院は樹齢400年の見事なしだれ桜が有名で、春に咲く満開の桜は地域の人たちの楽しみになっている。

総重量14tの霊園石銘板
総重量14tの霊園石銘板がお客様をお出迎えします
園内は広く段差のないバリアフリー設計
日本庭園の写真
静かな日本庭園は心を落ち着かせてくれる

本格的な「和」の霊園を作ることにこだわる

お墓がなかなか買えないからといって妥協してお墓を購入してもらいたくない、お墓を選ばなくても、必ず満足してもらえる霊園にしたいと、櫻井社長はデザインやお墓の種類などにとことんこだわったという。
「とにかくいいものを作りたくて、作りながらあれがいい、こうしたいというこだわりが増えてしまって、予定の倍以上の予算がかかってしまいました。洋風の霊園に比べて和風の霊園は非常にコストがかかります。でも和の霊園は細部までこだわってつくることで、他に真似のできない本物の仕上がりになります。本物の素晴らしさはお客様に言葉で言わなくても、見ていただくだけで十分伝わるのです」と櫻井社長は胸を張る。霊園造りのヒントになればと、社長自ら島根県の足立美術館や京都の南禅寺などを見てまわり、どこよりも本格的な日本庭園を作ることにこだわり、日本人の心に訴えかける。
霊園に入って、まず驚かされるのが広大な敷地をぐるっと囲む日本庭園の見事な植栽だ。日本庭園に欠かせない松、北山杉、もみじや、中国の風水で縁起が良いと言われる槙の木も見事な枝ぶりだ。漆喰の壁面は高さ90センチまで石積みの立派な石が貼られているので、城郭のような荘厳な雰囲気が演出されている。松の根元には青々とした苔が生えていて、苔寺のような風情もある。
販売前の区画はそのまま更地にしておくのではなく、高価な錆砂利(さびじゃり)をふんだんに敷き詰めることで、敷地の印象が美しく趣のあるものになっている。和風のイメージを壊さないように、歩道は雨が降るとまるで地面に桜の花びらが舞うような模様があらわれて、足元の雰囲気が変わるような工夫がされている。水汲み場の色はアースカラーで統一され、ゴミ箱も石の箱の中にすっぽり隠されて、景観を壊さないように配慮されている。
さらに霊園の横には京都の庭師を呼んで枯山水風の本格的な日本庭園を造った。庭園内には二階建ての管理棟を建設予定で、そこでゆっくりお茶を飲みながら、日本庭園を楽しむことができるようになる。
春には清瀧院のしだれ桜と日本庭園のソメイヨシノの美しい桜のコラボレーションが見られる。秋には入口のもみじが紅葉して、秋のお彼岸の頃には紅葉狩りが楽しめるだろう。春の桜、夏の新緑、赤と黄の紅葉と春夏秋冬で違った景色を見せてくれる。いずれは庭園の風景をおさめたフォトブックも作ってプレゼントするという計画もある。

見渡す限り広い空が広がっている
霊園全体が「和」で統一されている

本記事はweb用の短縮版です。全編版は本誌にてお楽しみください。

記事の全文は月刊終活 8月号に掲載されています

掲載記事

お墓
2023.08.08