樹齢千年のオリーブの巨木が存在感を演出。コンセプトの「自然と共に永遠に眠る」を忠実に
俯瞰した全景が菱形の幾何学模様の連なる「ハピネスパーク千年オリーブの森」。マスコミでも話題の墓石付きの樹木葬専門霊園だ。圧巻は霊園の奥に植え込まれた樹齢1000年のオリーブの巨木。その手前には樹齢500年のオリーブ2本が対に配置されている。コロナ禍にあっても、売上げを維持し続ける同園が、開園5年目を迎える今年6月、満を持して第2期をオープンした。
これまでも「オリーブ~」と名の付く霊園は幾つかあったが、そのスケール感と霊園全域や環境までを計画された設計は、同園が初めてである。「自然と共に永遠に眠る」をコンセプトに開発された「ハピネスパーク千年オリーブの森」。樹齢1000年、樹齢500年のオリーブが霊園のシンボルとして存在感を演出している。
近くで見るオリーブの樹の根元や幹周りの迫力には驚かされる。長い年月、時代の推移を見続けてきた巨木は、今後も何世代にも亘って優しく見守ってくれそうだ。
地中海を原産地とするオリーブの花言葉は「平和」と「知恵」。「平和」は旧約聖書のノアの方舟の物語から。「知恵」はギリシャ神話の女神アテナがオリーブの樹を植えたことに由来する。そのため地中海沿岸のギリシャやポルトガル、イスラエル、キプロス、パレスチナの国樹にもなっている。まさに「ハピネスパーク千年オリーブの森」に相応しいシンボルツリーである。
さらに今回の第2期では、樹齢1000年のオリーブの巨木がもう1本が追加され、スケール感が増している。霊園の大きな特徴といえる菱形の幾何学模様も拡張設計されている。俯瞰する光景は、まさに永遠の眠りの聖地「異次元空間」を醸し出しているといえよう。
枚方市の「七夕伝説」にちなんだ不思議な小屋など、ディズニーを思わせるメルヘン調の遊び&癒し空間
「ハピネスパーク千年オリーブの森」の第2期では、様々な遊び空間も演出されている。もともと歌手・絢香「Thisisme」のCDジャケットの「楽樹」を管理棟のシンボルにするなど、遊び&癒し空間の演出にはこだわりのある山本社長だが、第2期でもその試みは健在だ。
第2期の霊園の奥にあたるエリアをかなりのスペースを割いてディズニーを思わせるメルヘン調に演出している。風見鶏の付いたとんがり屋根の水場、オリーブのベンチ、何やら不思議な木の根っこをモチーフにした小屋。実はこの小屋、枚方市の「七夕伝説」にちなんだストーリーがあるという。「この小屋は6月24日のUFO記念日、7月7日の七夕、それにお正月の年3回しか開きません。普段は2カ所の直径10センチほどの覗き窓で見ていただけます」(山本社長)。ご開帳(公開日)が楽しみだ。
取材当日に見学に来られたお客様も、「もう1時間ほどいますが、全然飽きがきません」とこの遊び&癒し空間、なかなかの好評のようだ