進化を続ける「千年オリーブの森」第3弾が開園。「永代供養付き樹木葬専門霊園」として着実に定着

ハピネスパーク 千年オリーブの森 枚方・牧野(大阪府枚方市)

「千年オリーブの森」の集大成。手前中央がシンボルツリーのオリーブの巨木

好調を維持する「千年オリーブの森」シリーズ。「ハピネスパーク牧野」第3期で満を持して誕生

昨年9月に開園した「ハピネスパーク千年オリーブの森枚方・牧野」。4年前に枚方市の京阪奈墓地公園内に「自然と共に永遠に眠る」をコンセプトに初めて誕生した「ハピネスパーク千年オリーブの森」の第3弾となる。さらに昨年3月、第2弾の「ハピネスパーク千年オリーブの森堺・和泉」が開園。いわば今回の「ハピネスパーク千年オリーブの森枚方・牧野」は、「千年オリーブの森」シリーズの集大成ともいえよう。
最近「墓じまい」の改葬先など、お墓の選択肢として注目されている樹木葬だが、その歴史も20年ほどと浅く、明確な定義やルールはない。納骨期間に期限が付いている事例も多く、納骨形態も一定ではない。
「千年オリーブの森」の大きな特徴は、シンボルツリーとして樹齢1000年のオリーブの巨木はじめ、樹齢500年、100年以上のオリーブの樹を植樹。オリーブの樹の寿命は一般に3000年ともいわれている。その平和の象徴でもあるオリーブの樹の下にご遺骨を納め、永久に合祀されることなく永遠に眠れるのは大きな魅力といえよう。
また、これまでの樹木葬墓地と比較して、例を見ない画期的な発想と広大なスケールも話題と人気の要因だ。さらにはテレビCMなどの宣伝効果もあり、3霊園とも開園以来、好調な販売を維持している。
「千年オリーブの森」の開発および販売管理をしている(株)西鶴の山本一郎社長は「平和と繁栄の象徴といわれるオリーブは国連やWHO、イスラエルの国章に使用され、私が訪れたイスラエルには樹齢2000年のオリーブの巨木があります。ほとんど水がなくても数千年を生き、実がつき、食用になり、オイルにもなります。そんなオリーブの樹を霊園のシンボルツリーにできたら」と、千年オリーブの森へのこだわりと熱意が山本社長の夢を叶えた。

凱旋門がシンボルのハピネスパーク牧野の全景。電車の見える後方左が樹木葬

オリーブのベンチやレトロ調の高級電車など独自性でお客様への評価へとつなげる

今回の「ハピネスパーク千年オリーブの森枚方・牧野」は、25年前に「凱旋門のある霊園」として話題を呼んだ「ハピネスパーク牧野」の第3期として実現した。「千年オリーブの森」としてもシリーズ第3弾となり、集大成的な意味合いが強く、随所に新たな試みが加わっている。オリーブの古木の周囲をベンチにするなど、およそ石材業界では考えられない発想を採用している。圧巻なのは電車の打ち合わせルームだ。1950年製造の旧京都市電1860型(全長約11.9m)を京都市から譲渡されたもので、霊園のもう一つのシンボルとして設置されている。現在、改装中で床には大理石を張り、ソファーはイギリスの高級列車に貼られている生地を貼り7ツ星のイメージを再現。完成すれば外観は可愛らしいレトロ調で、車内に入れば高級感と落ち着きのある車内となる。鉄道ファンにとっても、この上ない聖地となりそうだ。
車椅子でもお参りが安心のバリアフリーも、今や霊園でも常識となりつつある。しかし、同園ではさらに車椅子やベビーカー、手押車の利用者でも抵抗力の少ないトラバーチン(大理石)を通路全面に敷設するなどの気配り。通路一つとっても他の霊園とは違う差別化、いわゆる独自性がお客様の評価へとつながるといえそうだ。

  • オリーブの古木のベンチ。周囲の座る部分には木材が敷かれる
  • 京都市から譲渡された旧京都市電1860型(全長約11.9m)

納骨の人数制限も合祀される心配もない。料金設定はシンプルで分りやすい2種類

一般的に従来の樹木葬は納骨の何年後かに合祀墓に移されるなど、年数制限のある例が多い。「千年オリーブの森枚方・牧野」は期限付きなしの永代供養墓なので、合祀されることなく、永遠にその場に眠れることが、魅力の一つと言っていいだろう。さらに何体納骨しても同じ金額で、墓石代の追加料金がない。また承継者の心配もなく、管理費や後々の費用が必要ないなどセールスポイントが多い。

  • オリーブの巨木の下で永遠に眠れることができる
  • 水場の水道の蛇口にもこだわりが伝わってくる

月刊仏事 1月号に掲載されています

掲載記事

お墓
2022.01.18