喪服は用意しておくべき? 喪服のランクと手元にない時の対処法を紹介【今さら聞けない終活豆知識vol.4】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2025.09.03

家族や友人など、身近な人に不幸があった場合に葬儀で着用する喪服。急に必要になることが多く、前もって用意すべきか迷ってしまう人も多いのでは? そこで今回は、故人との関係性でどのような喪服を着るのか、喪服が手元にない時の対処法、喪服を買うべきかどうかなどをご紹介します。

「正喪服」を着るのは喪主か3親等以内の家族だけ

喪服は「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つに分けられ、最も格式が高いとされる「正喪服」は喪主や3親等以内の家族が着用するもの。具体的には、男性であれば紋付羽織り袴やモーニングコート、女性であれば黒無地の着物やワンピース、アンサンブルなどがあります。

「準喪服」は「準」となっていますが正式な喪服で、喪主や親族だけでなく参列者まで幅広く着用可能。男性の場合はブラックスーツにワイシャツはレギュラーカラーの白無地、ネクタイや靴下も黒で統一します。女性の場合は、黒のワンピースやアンサンブル、スーツなどで、足元は薄手の黒タイツ。

喪主より「普段どおりの服装で」と平服指示があった場合や、急な通夜の際に着用するのが「略喪服」。基本的には準喪服と同じくスーツやワンピースですが、色が黒だけでなくグレーや紺などもOKです。ただし、あくまで喪服として着るためシックな色を基調とし、露出が多い服は避けるようにしましょう。

もしも急な葬儀で喪服が必要だけれど手元にない場合には、家族や友人から借りる、葬儀会社や貸衣装店からレンタルするという手も。レンタルなら小物類をまとめて揃えられ、借りる時の年齢や体型に合わせて喪服のデザインが選べるというメリットもあります。

ネット上には数回しか着ない喪服をわざわざ購入することに抵抗を覚える声も多く、買って用意しておくかどうかは意見が分かれるところ。とはいえ、購入した人からは「今はリーズナブルな喪服も売っているし、社会人なら用意しておいた方が安心」「突然の葬儀で慌てないよう、時間のある時に準備しておいた方が気持ち的に楽ですよ」との声も。

着用回数が多ければ買う方がお得になるため、卒業式や入学式に着まわせる「準喪服」を買っておくのもいいかもしれません。また、レンタルする派も、どの会社から何を借りるか、前もってリストアップしておくと焦らずにすみます。喪服を買う派もレンタルする派も、自分のライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。