介護業界の未来を拓く〈介護のミライEXPO〉

介護業界の未来に向けて最新の情報を伝えるオンラインのビジネス展示会「介護のミライEXPO」は、経営や従業員についての悩みを抱える介護施設経営者・障害者施設経営者をメイン対象に毎月開かれている。
終活の一環として超高齢社会における介護業界の実態や動きを知るために今回、初めて取材を行った。

オンラインEXPO®の一企画として開催

このオンライン企画は一般社団法人日本オンラインイベント推進協会(JOEPA)が主催する「~実験と創造の展示会~フラスコオンラインEXPO®(略称:FOEX®)」の一つ。FOEX®はコロナ禍においてオンラインセミナーが活発に行われるようになったことを背景に2021年5月にスタート。ブースの設置費や交通費などの負担がなく、全国から出展者·参加者が集えるというオンラインならではのメリットを活かした新しい展示会のスタイルを提案している。
「自分の世界をシェアすることで、仲間とともにビジネスの発展を目指す」というコンセプトのもと、これまで20企画以上のオンラインEXPO®︎を立ち上げ、開催数は100回以上、出展はのべ3,000社を超え、月間2,000名が来場している。

介護業界の問題を解決する場に

厚生労働省は2021年7月に近い将来必要になる介護職員数を発表。2019年度時点で介護職員として働いていた人数(約211万人)を基準として、2023年度には22万人ほど積み増した約233万人が必要になるとしている。さらに2025年度では32万人増の約243万人、2040年度に約69万人増の約280万人が必要になると見通している。
こうした状況のなかで離職者は毎年約10万人以上に上ると言われている。超高齢社会において絶対必要な業界における問題山積のソリューションの一つになれば、としてスタートした「介護のミライ」。吉武知家良氏が全体のディレクターを担当し、今回(5月12日)は16の事業者が出展。特別講演として「三方よしの明るい介護の未来」も行われた。

吉武 知家良(よしたけ ちから) 氏

講演「三方よしの明るい介護の未来」医療介護スタッフ向け心身のケア

蓜島正子(リラクゼーションサロンとまり木)

蓜島 正子(はいしま まさこ)氏

蓜島正子氏は現在、埼玉県で癌ケアサロン「とまり木」を運営。作業療法士·介護福祉士·ケアマネージャー·リンパ浮腫セラピストの資格を持ち、予防から終末期までのトータルサポートを行っている。
今回は出展とともに、利用者(入居者)・介護職員・預ける家族(保護者)が「三方よし」になるには?をテーマに、来場者が全員試聴できる20分間の特別講演を実施した。

本記事はweb用の短縮版です。全編版は本誌にてお楽しみください。

記事の全文は月刊終活 6月号に掲載されています

掲載記事

終活
2023.06.08