「利用者の負」と「お寺の負」を同時に解決する永代供養墓で人と人とのつながりを大切にする社会を実現する

永代供養墓のトップランナーとして最前線で活躍する株式会社エータイの成長戦略について、株式会社エータイ代表取締役社長 樺山 玄基氏にお話を伺った。

小林:今月の月刊終活WEBのトップインタビューは、株式会社エータイの代表取締役社長樺山様と対談をさせていただきます。樺山様、今日はよろしくお願いします。

樺山:よろしくお願いします。

小林:先日の鎌倉新書で主催させていただいた終活アワードで、お墓部門の永代供養部門で大賞を受賞されました。改めましておめでとうございます。2年連続受賞ですよね。社員の方たちから嬉しい反響はありましたか?

樺山:ありがとうございます。鎌倉新書さんといえば、お墓の分野ではかなり注目されるポータルサイトではありますので、自分たちの成果がしっかり反映されてるんだなと、従業員や協力会社の方含めて本当に喜んでおります。

「お墓の社会問題を解決する手段」として永代供養墓の事業にチャレンジ

永代供養墓の社会的意義に気づき事業規模拡大に挑戦

小林:もともと樺山社長はこのビジネスをされていたのですか?それともご家族の方が始められましたか?

樺山:株式会社エータイ自体は私の父が設立しました。もともとは別事業をやってたのですが、新規事業としてこの永代供養の事業を始めて、そのうちメインになっていきました。

小林:社長自身は最初から株式会社エータイに入られていたのですか?それとも違うことをしていらっしゃったんですか?

樺山:私はこの会社に2011年に入社しました。それ以前は小売事業を友人と二人でやっていました。

小林:お墓とは関係ないサービスを提供されていたんですね。お墓の業界に入られることに対してはどのようなお考えをお持ちでしたか?

樺山:社会問題として、お墓をなかなか利用したくても利用できない方もいます。そもそも一般墓地は、家族がいないと入れないものです。そういった方々へのソリューションという意味もありました。また、当時は少しデフレ環境だったので、高価格帯のお墓は受け入れられない方もたくさんいらっしゃいました。永代供養墓はイメージ的には安くておひとりの方が入ることができるお墓ですごくいいサービスなんだと自分の中で理解していました。

小林:12年前の当時は、ここまで永代供養墓のマーケットの大きくなると想像されていましたか?

樺山:ここまでは想像していなかったですね。ただ入社して実際にお客様に、永代供養墓というお墓があります、こういうサービスなんです、今までのお墓と違ってお安くひとりでも入れますとご説明した時に、そんなお墓があるんだ、これは素晴らしいとおっしゃっていただけて、すぐにお申し込みいただけるというのが何件も続きました。それで、本当に社会に求められてるんだなと確信しましたし、お寺さんと一緒にもっと拡大していきたいなと思いました。

利用者と寺院それぞれのデメリットを解消できるのが「永代供養墓」

「利用者の負」と「寺院の負」を永代供養墓によって解消する

小林:樺山社長の方でキーワードとして、ビジネスのなかの「利用者の負と、お寺さんの負を解消できる」サービスというのがあります。そのあたりのお考えをもう少し詳しく教えていただけますか?

樺山:「利用者の負」とは、お墓をもつということがなかなか難しいという状況のことです。家庭環境や、核家族化や少子高齢化といった社会環境で、大きなお墓を持てない方がいらっしゃいます。お墓を持つとコストがかかりますし、そこを解消するのが永代供養墓です。永代供養墓というのは寺院が永代に渡って管理・供養してくれるお墓のサービスで、利用者の負を解決することができます。
また、お寺の方も少子高齢化でお寺様を経済的に支えていた檀家さんが、家族単位でどんどん少なくなっていってしまっています。そういう意味で経済的な部分で不安がある。檀家制度に頼らないで、少し門を広げて、たくさんの方に利用してもらう。以前のような檀家や戒名、葬儀を強制しないというやり方は利用者にとっても優しいので、お寺様の経済的な部分はかなり安定します。ここをつなげられるものが永代供養墓であると思っています。

小林:お寺様と上手にビジネスを進めるコツはあったりしますか?

樺山:我々はお寺様がいないと成り立たちませんし、お寺様も我々がいないといいサービスにはならないっていうところで、しっかり対等な立場っていうものを確認し合うというところでしょうか。

小林:ビジネスを一緒にやっていくために、契約をする前にしっかりと確認しあうということでしょうか。

樺山:はい、おっしゃる通りです。

小林:そうすることで、いろいろな課題を一緒に乗り越えられるようになるということですね。

樺山:そうですね。永代供養墓やお墓の世界は指標みたいなものがないので、お寺様と一緒に意見を出し合って作り上げていきたいと事前にしっかりお伝えして、やらせていただいている感じですね。

業界全体で手を取り合って社会問題の解決へ

業界全体で社会問題解決。そのために寺院との連携もより強固に

小林:最後に「月刊終活WEB」は業界の方もたくさん見てらっしゃいます。永代供養墓の業界のリーダーになられてる樺山社長から、業界の方々に対して何か最後にコメントをいただけますでしょうか。

樺山:当社は永代供養墓に特化したサービスをやらさせていただいておりますが、この業界は、宗教の部分が関係していて、なかなかイノベーションが起こりづらい業界だと思います。そこは業界のみなさんと手を取り合って盛り上げていって、社会発展、社会貢献につながるものにしていきたいなと思っております。当社のビジネスはしっかりお寺様のソリューションとして機能しますので、ぜひご連絡いただけたらと思っております。

小林:今日は本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

インタビュー全文は月刊終活 5月号に掲載されています

掲載記事

特集 お墓
2023.05.25