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『しなくていい介護 「引き算」と「手抜き」で乗り切る』が朝日新書より出版。ノンフィクションライターの旦木瑞穂(たんぎ・みずほ)氏による、介護に対する新たな視点を提案する一冊だ。
著者自身の父親が脳梗塞で倒れたことをきっかけに、介護の現実に直面し、子育てと介護を同時に担う「ダブルケア」の経験を通じて得た知見をもとに執筆。
タイトルのとおり、介護における「しなければならない」という固定観念を見直し、必要以上の負担を減らす「引き算」と「手抜き」の重要性を説く。帰省、同居、離職、経済援助、遺品整理、通夜・葬儀、後悔といったテーマごとに、介護において「しなくていい」ことを提案し、読者が自分自身の生活を大切にしながら介護に向き合えるよう導いている。
また、著者がこれまでに取材した100事例近い実例や、オンラインニュースサイトで100万PVを超える人気記事の内容も盛り込まれており、実践的なアドバイスが満載となっている。

『しなくていい介護 「引き算」と「手抜き」で乗り切る』
旦木 瑞穂 著/朝日新書/1045円(税込)