大倉陶園のプレミアム骨壺 伝統技法岡染め「ブルーローズ」ほか、登場

「良きが上にも良きものを」

大倉陶園がはじめて骨壺を製作したのは20年ほど前のこと。ハレの場にふさわしい洋食器を手がけてきた伝統と格式のあるメーカーが骨壺をつくった――。最初のころは社内の反応も冷ややかだったが、顧客の要望に応え続けているうちに時代の空気が変わってきた。「死に対する考え方がだんだんとオープンになってきたように感じます」と、同社代表取締役社長の鈴木好幸氏は言う。
生前に自身の骨壺をつくると、その人の人柄が出る。どんな形にするか、何をモチーフにするか、色は、装飾は。骨壺のデザインとはつまり、自分の人生の最期を選ぶことなのかもしれない。そしてまさにそれこそが、大倉陶園が提供する意義だろう。
「食器というのは生活の一部で、その延長線上に骨壺がある、と私たちは考えています。『良きが上にも良きものを』という社是のもとで、迎賓館をはじめ一流の場所で使っていただけている信頼と日本のものづくりの魅力を、人生の最期の場面でも提供していきたいと思っています」
1919年創立。美術的価値の高い磁器をつくり続ける日本における最高級の洋食器メーカー、大倉陶園。その製品は「セーブルのブルー、オークラのホワイト」と称されるほど、「色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ」に特徴がある。今回のプレミアム骨壺には、大倉陶園独自の技法である岡染め「ブルーローズ」柄のほか、金蝕技法を用いた「金蝕バラ」柄を採用。そのほかにも桜(岡染め・上絵)、手描きバラ、白磁金線をラインナップにそろえた。フルオーダーメイドにも対応する特別な骨壺にいまあらためて注目が集まる。

  • 岡染め

  • 金蝕

  • 手描き

月刊仏事 7月号に掲載されています

掲載記事

仏壇
2021.09.27