写真はとっておく? それとも捨てる? 生前整理で悩ましい「写真」の整理方法【今さら聞けない終活豆知識vol.20】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2025.11.07

生前整理はいざ始めようとしても、やることが多くて戸惑うもの。なかでも意外と処分に悩むのがフォトアルバムです。思い出が詰まっているだけに、捨てるのは簡単ではないですよね。今回は、そんな写真との向き合い方や整理方法を紹介します。

写真出典:PIXTA

自分の状況に合わせた写真の整理方法

フィルムカメラやデジタルカメラで撮影・現像された写真は、人生を振り返る絶好のアイテム。写真を整理することは、自分自身の気持ちの整理にもつながります。しっかりと写真整理の時間を確保して、残す写真と手放す写真を選びましょう。遺影として使いたい写真をあらかじめ選んでおき、家族に伝えておくのもおすすめです。

アルバムや写真が多いと、遺族が処分に困ってしまうケースも少なくありません。最近は写真をデータ化して保存する人が増えており、保管スペースを取らずに家族で共有できるメリットも。「家族」「友人」などの人物別や、「旅行」「イベント」といったテーマ別にフォルダを分けておくと、管理もスムーズになります。

写真をデータ化したいけど、枚数が多くて時間が取れない人におすすめなのがスキャニングサービス。写真の補正や修復をおこなっている専門の業者もあるため、大量の写真を1枚ずつスキャンする手間を省いて、高品質の写真のデータ化が可能です。ただし大切な写真を渡すことになるため、事前にサービス内容や料金、評判などもチェックしておきましょう。

不要と判断した写真を捨てるまでが生前整理ですが、写真の処分方法は複数あります。まずは自分で処分する方法。写真は普通紙とは違うためリサイクルできず、可燃ごみ扱いになります。可燃ごみとして出す場合は、写真に写っている人のプライバシーに配慮してシュレッダーで裁断するか、ガムテープや新聞などで包んで中身が見えないようにしてください。

大切な写真を捨てることに抵抗がある人は、神社や寺社に「お焚き上げ」を依頼する方法がおすすめ。ただし、現在は引き受けてくれる神社やお寺が減少しているため、事前の確認が必要です。もし近くに引き受けてくれるところがない場合は、写真の供養をおこなっている専門業社に依頼するという選択肢も。処分したい写真を郵送するだけで、業者が代行して供養してくれるので安心です。

自分の人生を見つめ直す終活の中で、とても大切な作業である写真整理。無理して処分をするのではなく、自身の気持ちに寄り添いながら進めていきたいですね。