情報過多による介護施設探しのミスマッチを解消する相談員の人間力

終活の業界スペシャリストに明日の事業につながるヒントを伺うインタビュー。今回は、株式会社エイジプラスの北野優氏。介護施設での経験を経て、2009年から入居相談員として延べ 1万人以上の相談を受けてきた。お客様から指名を受けるほど人気の北野氏。相談員として受けた様々な事例や介護施設の在り方などを伺った。

エイジプラスが運営する「いい介護」とは?

いい介護では、全国で約7,700件の施設情報を掲載しています。お客様が老人ホームを選択する際に、入居条件や健康状態、費用などを親身になって相談にのらせていただき、資料請求や見学の予約をさせていただいています。

いい介護の特徴:「相談員力」&地域に特化した「情報提供力」

一番のポイントは専門の相談員がいることです。そして“相談員力”に力を入れています。地域によってお客様のタイプが異なるため、適した対応ができるように、東京・大阪・名古屋・福岡にそれぞれの専門の相談員を配置し、地域に特化してご相談をお受けしています。また、エイジプラスには10年以上のキャリアをもつ相談員が複数人いることも強みです。

情報過多によるミスマッチをなくすためのアドバイス

現在はインターネットサービスの普及により、以前よりも老人ホームは探しやすくなりましたが、せっかく情報収集をして入居されても「こんなはずではなかった」という相談が増えています。これは情報過多によるミスマッチだと思います。探しやすく、入居しやすくなりましたが、選びやすさとは反比例していると思います。お客様に適した場所を探すためには、私たちのような知識とキャリアのある相談員が必要です。さまざまな事例を踏まえたうえでアドバイスをさせていただき、自分の家族に接するようにご案内しています。

業界全体で取り組みたい「老人ホーム選び」のあるべき姿

老人ホームに対して、まだまだ後ろめたいイメージがあることを痛感しています。以前よりは“老人ホーム”や“施設”という言葉が世の中に浸透してきてはいますが、ご家族からはあまり良いイメージをもたれないことも多いです。しかし、老人ホームはあくまでも選択肢の一つだと思っています。“施設に入居すること=最期“ではなく、選択肢としてご提案しています。極論、老人ホームには入らなくてもいいと思っています。老人ホームを探しても入居しない方はたくさんいます。まずは、老人ホームという選択肢があることを認識していただくだけでも、イメージの払拭になるのではないでしょうか。そういうことを業界全体でできたらいいと思いますし、楽な気持ちで施設探しができる環境になることが理想です。老後の暮らしの一つとして考えていただければ、探す方にとっても後ろめたい気持ちが少なくなります。そのなかで、より良い情報を提供することが私たちの活躍の場だと思います。

インタビューは月刊終活 3月号に掲載されています

掲載記事

特集 終活
2023.03.30