東京都で「終活ガイド」を配布中! 終活入門に悩む人におすすめの内容とは【今さら聞けない終活豆知識vol.5】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2025.09.10

人生の終わりは、誰でも避けては通れないもの。しかし、いざ終活の準備を始めようと思っても、何から始めたら良いかわからない人も多いですよね。また、本人だけでなく子が親に終活を勧める時にも、どうサポートしたら良いかわからないこともあるのではないでしょうか。今回は終活にどう取り組めばいいか悩んでいる人におすすめの、「東京住まいの終活ガイドブック」を紹介します。

写真出典:PIXTA

東京都の「終活ガイド」は終活の参考としておすすめ

同ガイドブックは、2024年3月に東京都が作成したもの。現在も都庁や各区市町村の窓口などで配布されています。「東京住まいの終活ガイドブック」に記載されているのは、「家財整理の進め方」や「いざという時に備えるための関連制度」などの終活入門に役立つガイド情報。また、東京都で設置されている相談窓口の紹介もあります。

終活の参考になる情報の記載だけでなく、「家財整理の状況チェックリスト」や「住まい・土地の現状把握ノート」など、実際にノートとして書き込める点も同ガイドブックのポイント。終活に取り組む人が、自分の状況を整理しやすい工夫が施されています。

さらに、同ガイドブックは東京都の「住宅政策本部ホームページ」でデータのダウンロードも可能。配布場所に行けない人や他府県に住んでいる人でも手に入れることができます。ちなみになぜ「住宅政策本部」が同冊子を作ったかというと、高齢者が住んでいる住宅が相続を機に空き家になることが多かったため。適切な空き家の活用や処分を促すために、東京都が対策として終活の啓蒙に取り組んでいます。

東京都だけでなく、他の地域でも同様の取り組みが。例えば、神奈川県では「空き家にしない『わが家』の終活ノート」が配布されています。群馬県伊勢崎市や神奈川県茅ヶ崎市でも終活ガイドブックを配布。それぞれ住まいの相談窓口の記載もあり、家の手続きといった住まいの終活に関してわからない点があっても相談できて安心です。

「知らなかった」「こういうのが欲しかった」という反響も多いこの取り組み。自分が住んでいる自治体に同様のガイドがないか、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。