第四回:「最高の人生の見つけ方」-残りの人生でやりたいことの第一位は?

終活アンバサダー 村田ますみと考える「後悔しないの人生の仕舞い方」 第四回

あなたが残りの人生でやりたいことは何ですか?
6月17日(土)に、東京都墨田区のすみだ産業会館で映画「最高の人生の見つけ方」上映会が開催され、地域住民を中心に100人を超える方が来場されました。このイベントは、マルイ錦糸町に昨年8月オープンした「窓口de終活」が企画したものです。
イベントの報告を中心に、最高の人生について考えてみたいと思います。

©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会

そもそも「窓口de終活」とは?

株式会社鎌倉新書が2022年8月にマルイ錦糸町にオープンした終活の相談窓口です。相談員が常駐し、終活のお悩みの個別相談に応じるほか、「終活を楽しみながら学ぶ」をコンセプトに、毎日、無料のセミナーやイベントを開催しています。私も月に2回ほど、店舗でのイベントを主催しています。これまで私が関わったイベントでは、入棺体験ワークショップや、人生100年これからゲームなどが好評でした。また、定期的に終活お茶会を開催して色々な方と終活をテーマにおしゃべりをしています。今月は、20日に「認知症サポーター養成講座」を開催する予定です。

鎌倉新書は「いい葬儀」「いいお墓」「いい相続」などのWebサイトを運営し、間接的にライフエンディングのサービスをエンドユーザーに紹介していますが、お客様と直接顔を合わせてサービスを提供することはほとんどしていなかったので、「窓口de終活」は、唯一、日常的に生活者の方々とコミュニケーションをする場としての役割を担っています。

「最高の人生の見つけ方」アメリカ版と日本版を観て

今回、上映会で取り上げられた映画「最高の人生の見つけ方」は、吉永小百合と天海祐希の共演で2019年に公開されたものですが、実はこれは2007年にアメリカで公開されたロブ・ライナー監督の同名映画のリメイク版です。原作は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演で、「Bucket List(バケットリスト)」というのが原題です。
上映会で日本版を観た後に、ネットでアメリカ版を観てみました。
正反対の人生を送ってきた二人が病院で出会い、余命宣告を受ける。人生の残された時間の中で「やりたいことリスト」に書かれたことを二人で実践していくというお話の骨子は、両バージョンとも共通しています。
男性同士、女性同士という違いがあるものの、どちらのバージョンも旅の終わりに大切なものは身近にあることに気づくというところは、現代版「青い鳥」のようです。ただ、日本版はとくに、金銭問題や、家族問題など、人生の中で経験する「闇」を散りばめながらも、あえてそこは深堀りせず、ハートウォーミングなタッチに仕上げているのが印象的でした。

来場者に聞いた「残りの人生でやりたいこと」

上映会の会場では、来場者の方に、「残りの人生でやりたいこと」を紙に書いて、ボードに貼っていただきました。迷わずに、すらすらっと書く方も、かなり悩んで書く方もいらっしゃいましたが、バラエティに富んだ内容で、見ていてもワクワクするようなボードに仕上がりました。

皆さんに書いていただいた内容を集計したところ・・・
なんと、全体の55%、半数以上の方が、「旅行」を挙げておられました。
「最高の人生の見つけ方」でも、スカイダイビングからはじまり、アメリカ版ではエジプトのピラミッド、インドのタージマハル、香港など。日本版では京都、長崎など、主人公の二人が旅に出るシーンが描かれていました。
来場者の方々に人気の行き先は、やはり海外が多いですが、「世界旅行」「世界一周」と書かれた方が、旅行を選択した53名中10名もいらっしゃいました。人気のエリアはヨーロッパ、ハワイ。そして国内ですと、やはり北海道、沖縄、京都、そして温泉旅行も人気ですね。宇宙旅行と書かれた方も2名いらっしゃいました。

やはり、多くの方にとって、旅行は人生を豊かにする大きな要素と言えますね。また、旅行に行くことで「主観的幸福度」が高まり認知症のリスクを低下させる効果もあるそうですよ。

続いて、第二位の「趣味」。こちらもバラエティに富んだ回答が寄せられました。

  • 「現在83歳、エアロビクスを週3回やっています。90歳までやりたいです。」
  • 「現職中に買いこんだ本の読破。何年かかることやら!」
  • 「ユーチューバーをやってみたい!YouTube Dream」

などなど、現在の趣味や、これから取り組みたい趣味が盛りだくさんです。
三位以下は、「健康」「暮らし」「社会貢献」「学び」「仕事」と続きますが、ステキな言葉を書いて下さる方もいらっしゃいました。

  • 「明るく朗らかに皆に感謝、美しい日本の四季を楽しみ心豊かに暮らす。人生に心残りのない様に毎日ポジティブに過ごしたい。」
  • 「余命宣告を受けて、母よりも長生きしています。さあ、何をしようかな。まずは笑顔、笑うことそして後悔しないこと。学生時代の夢1つ叶えてみようかな。」

イベント来場者の年齢は、ほとんどが70歳以上の高齢者の方でした。
さすが、人生を達観されている方が多いですね。

イベント主催者にインタビューしました

上映会終了後、「窓口de終活」の北森マネージャーに、イベントの感想をお聞きしました!

©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会

村田:お疲れ様でした!終わってみていかがでしたか?

北森:まずはトラブルがなくて良かったです!実は、試写の際にDVDに傷がついていて映像が止まってしまい、取り換えてもらうということがあったので、ドキドキしていました。

村田:お客様もたくさん来られて、やりたいことリストのボードもカラフルになって、盛り上がりましたね。

北森:予約は220名いただきまして、当日は、109名の方にご参加いただいたので、ホッとしています。来場者アンケートではなく、ボードにリストを貼るという試みも良かったのではないかと思います。

村田:そもそも今回この上映会を企画した意図を教えていただけますか?

北森:「窓口de終活」は、鎌倉新書としてはじめて顧客とリアルに触れ合える接点として運営していますが、最大15人というキャパシティなので、箱を飛び越えて大きな会場で可能な限り多くのエンドユーザーを集めようという意図で企画しました。今日は、直接多くのお客様と触れ合うことができたのは良かったと思います。

村田:そうですね。鎌倉新書は元々BtoBの会社なので、これだけ多くの一般顧客を集めたイベントは珍しいと思いました。今回、この映画を選んだ理由を教えていただけますか?

北森:色々と候補はあったのですが、終活を負のイメージではなくポジティブに捉えようという私たちの考えにピッタリだということと、主人公が2人ということがポイントでした。日頃から、店舗で終活お茶会を開くなど、友人や繋がりを作ることを推奨しているので、人生の最期を一緒に過ごす仲間がいるという設定が良かったです。

村田:はじめて観ましたけれど、面白い映画でしたね、泣けましたよ。

北森:後ろから皆さまの反応を見ていましたが、要所要所で笑うシーンや泣くシーンがありましたね。人生を前向きに生きることを、この映画で描かれた余命宣告のようなものだけでなく、もっとライトなきっかけで取り組むにはどうしたら良いか、と考えながら鑑賞しました。

村田:さすが、お仕事目線ですね。仕事目線で観ると、細部で気になるところはいくつかありましたね。病状を主治医が家族に伝えていないところや、遺産分割のところなど。終末期や葬儀のシーンは描かれていませんでしたね。

北森:意図的に重いシーンは外していたのかもしれませんね。それでも、引きこもりの息子や、借金で生き別れた父親などの場面で来場者が反応されているのを見ると、私たちは終活をライトに扱うのではなく、もう一歩踏み込んで、そこから生まれるお悩みに向き合うべきなのかもしれない、とも考えました。

村田:深いですね。本日は、はじめてのチャレンジということで、色々な気づきもあったと思います。次回の企画を楽しみにしていますね。お忙しいところ有り難うございました!

バケットリストを作ってみよう!

さてこの映画、終活という視点で観ると、やはり「バケットリスト」を作るということを終わりの活動の第一歩としてぜひ実践してみたいものです。ちなみに、バケットとは、英語のスラングで「kick the bucket」(バケツを蹴る)、死んでしまうというところから来ています。
死んでしまう前に、人生でこれだけはやっておきたいというリスト、皆さんも作ってみてはいかがでしょうか?
アメリカでは、「バケットリスト」というと人生で死ぬまでにしたいことを100個書き出すことが一般的なようです。
映画のように、メモ帳に書いてもよいですが、常に持ち歩いてチェックするためのノートも市販されています。色が三種類から選べてお洒落なので、プレゼントにも良いですね。

いろは出版 BUCKET LIST バケットリスト PBN-02 pink
BUCKET LIST(バケットリスト)は、人生で死ぬまでにしたい100のことを書き留めるためのノート。これからの人生をずっと一緒に過ごせるよう、使いやすさやデザインにこだわった特別なノートです。上質なハードカバー製本にキラリと光る箔押しのワンポイント。開きやすい手帳製本で、書き込みやすいのも◎ノートの印刷色は、オシャ...

iPhoneで気軽に記録できる「バケットリスト」アプリもありました。
達成状況の管理や、生年月日から算出された「平均寿命」または「健康寿命」までのカウントダウンタイマー機能がついていて、より実行力が高まりそうな気がします。

‎人生で叶える夢リスト「MY BUCKET LIST 100」
‎「MY BUCKET LIST 100(マイバケットリスト 100)」は、あなたの「やってみたいこと」や「ほしいもの」「叶えたい夢」などを一覧で管理できるアプリです。 やりたいことをリストで確認できるのはもちろん、イメージ(画像)の設定や行動(スモールステップ/中間目標)の進捗管理なども可能になっています。「言語化...

私は今回、映画「最高の人生の見つけ方」の原作とリメイク版を観て、またこのコラムを書きながら、自分自身の人生を最高にするために、バケットリストを作りたくなりました。
今年、50歳のお誕生日を迎えるタイミングで、残りの人生でこれだけは叶えたい100個のことを書き出してみたいと思います。
バケットリストは、「To doリスト」ではありません。スカイダイビングや宇宙旅行のように、少し非現実的な夢のようなことを書いてみてもよいですね。
まずは旅行。私はまだ訪れたことのないアフリカやインドに行ってみたいです。

お知らせ

鎌倉新書グループの(株)ハウスボートクラブでは、2023年3月より、旅行サービス「えんの旅」をスタートしました。現在、『人生のストーリーを巡る旅』オーダーメイド型企画ツアーの体験モニターを募集しています。応募期間は8月21日(月)までです。ぜひ、あなたのステキな人生の物語をお聞かせ下さい。

 

コラム
2023.07.18