浜辺美波・目黒蓮W主演 『ほどなく、お別れです』の原作者・長月天音さんが語る、“葬儀社バイト”で得たもの

       
インタビュー 終活 葬儀
2026.02.10


 葬儀社を舞台にした要注目映画『ほどなく、お別れです』の原作者・長月天音さんの創作活動の原点には、学生時代の葬儀社でのアルバイト経験と、最愛の夫を見送った看取りの経験があるという。故人と遺族をつなぐ物語を描く作家として、長月さんがこの物語に込めた思いとは?(文:樺山美夏 写真:角田修一)

『ほどなく、お別れです』原作者である作家の長月天音さん
ⓒ2026「ほどなく、お別れです」製作委員会  ⓒ長月天音/小学館

 浜辺美波、目黒蓮がダブル主演を務める映画『ほどなく、お別れです』が2026年に2月に公開された。舞台は、東京スカイツリーを望む下町にある葬儀社。新米スタッフのヒロイン・清水美空(浜辺)が、厳しい教育係の葬祭プランナー・漆原礼二(目黒)とともに故人と遺族の想いをつなぐ「最高の葬儀」を目指す姿を描く物語だ。

 この映画の原作は、2018年に刊行された作家・長月天音さんの同名デビュー作。同作はその後シリーズ化され、2026年1月に刊行されたシリーズ第4作『ほどなく、お別れです 遠くの空へ』まで累計80万部を超える大ヒット作となり、2022年からコミカライズもされている。長月さんは、かつて自身が葬儀社でアルバイトをした経験と、およそ6年のがん闘病を経て若くして旅立った夫を自宅で看取り、喪主として見送ったつらい実体験をもとに、この物語を紡ぎ出したという。


 『ほどなく、お別れです』の主人公・美空は就職活動に失敗し、たまたま縁があった葬儀社「坂東会館」でインターンとして働くことになる。長月さん自身も、大学生時代に東京都内の葬儀社でアルバイトを経験している。新潟から上京し、人の死とは無縁の生活を送っていた女子大生が「葬儀の現場」に足を踏み入れたきっかけは、ごくごくささいなことだった。

長月天音(以下、長月) 最初から葬儀の仕事に興味があったわけではなく、それまではファミリーレストランでアルバイトをしていました。そこを辞めた後、新聞の折り込みチラシを見て目に留まったのが「セレモニースタッフ募集」という文字でした。時給は当時のファミレスよりも500円か600円くらい高くて、「セレモニーってなんだか楽しそうな響きだな」なんて、今思えば恥ずかしいほど世間知らずで軽い気持ちで応募しました。

 駅前にある面接会場に行ってみて初めて、そこがお葬式場だと知りました。当時の私には葬儀の経験がほとんどなく、駅前に葬儀社があっても視界にすら入っていませんでした。でも、好奇心だけは人一倍強く、普通はできない仕事をしてみたいと思い、面接担当の方にも「冬の今の時期は忙しいから、明日のお通夜から来てくれる?」と言われ、翌日から葬儀社でのバイトが始まりました。

 葬儀場に対して最初は、厳粛で静かな場所というイメージがあった長月さん。しかし当時はまだ、通夜振る舞いの「お清め」が盛大に行われていた時代だ。しかも、バイト先の葬儀社は小説で描かれる「坂東会館」のように、地下に調理場もあったため、息つく暇もなく働いていたという。 

長月 会葬者の方々がお清めの部屋に移動したら、厨房で作られた料理を私たちスタッフが次々と運び込み、お酒を注ぎ、帰った方々の空いたお皿を片付ける。その繰り返しを少ない人数で回して、ほかにも控え室の準備をしたり、焼香のご案内をしたりと、指示された仕事はなんでもやりました。「葬儀場ってこんなに忙しいんだ!」と思うほど激務でしたね。でも人の人生における大切な時間に関わらせていただいていると思うと、忙しさも苦になりませんでした。出棺の直前、棺の蓋を閉める儀式に立ち会うたびに、これが本当のお別れなんだな、という現実を突きつけられる気がしました。

 葬儀社のバイトは忙しかったのですが、面倒見のよいスタッフさんが多く、仕事が終わると近くのカフェや居酒屋によく一緒に行っていました。「今日は若い方が亡くなったから、参列者の方が号泣して大変だったね」「今日のご遺族はずっとピリピリしていらっしゃったね」なんて、反省会とも愚痴ともつかないお喋りをしていました。スタッフは30代がいちばん多く、テキパキ働いている人も明るい人もいて、活気のある職場でしたね。 

ⓒ2026「ほどなく、お別れです」製作委員会  ⓒ長月天音/小学館

 大学の勉強のかたわら、多忙な葬儀現場で働く日々の中、長月さんはある専門職に注目するようになる。遺族の心に寄り添い、故人を偲んで見送る儀式を冷静に執り行う「葬祭ディレクター」の仕事だ。葬儀業界では知らない人はいない仕事だが、当時まだ大学生だった長月さんが初めて目にした葬祭ディレクターの仕事は格好よく、憧れを抱いたほどだった。

長月 葬儀を取り仕切る方を葬祭ディレクターと呼ぶことを初めて知ったのも、その葬儀社です。葬儀場の奥の部屋には、『葬儀概論』(碑文谷創)という本が置いてあり、葬祭ディレクターは、宗派ごとの葬儀の違いや細かな作法を熟知していました。その上で、悲嘆に暮れておられるご遺族を落ち着かせ、リーダーシップを取って冷静に式を進行させていく。その知識量と、ご遺族の気持ちを真摯に受け止め寄り添う姿を見て、葬祭ディレクターって格好いいなと思ったんです。『ほどなく、お別れです』に登場する漆原というキャラクターにも、当時、私が憧れていた葬祭のプロフェッショナルの姿を投影しています。でも、主人公には彼をそばで見ていて憧れる立場でいてほしかったので、小説では新米の葬儀スタッフの美空を主人公にしました。


入退院を繰り返す闘病のはてに突きつけられた「残酷な現実」

 葬儀スタッフのバイトを大学卒業と同時に辞めて、飲食店に就職した長月さんは、同じ飲食業界で働く夫と出会い、2010年に結婚した。しかし、その幸せな生活は長くは続かない。結婚の翌年、夫の体に見つかった異変が、「肉腫」という難治性の悪性腫瘍だったのだ。

長月 結婚をした翌年に夫が手術して、それからの結婚生活は入退院の繰り返しでした。夫が患った肉腫という病気は抗がん剤が効きにくく、手術しても再発を繰り返すので、2カ月に1度はCTスキャンを撮り、腫瘍が見つかればメスを入れる。そんな綱渡りのような日々です。結婚当初、私は正社員として飲食店で働いていたのですが、仕事の拘束時間が長かったためパートタイムに切り替えました。なぜなら、2人で過ごせる時間は短いかもしれない、という予感があったから。予感というよりは恐れに近い感覚で、それを打ち消すように一日一日を濃密に過ごそうとしました。夫が食べたい料理を作り、会話をして、彼をいたわる生活。お互い元気だった頃は外食ばかりで、食事にそこまで重きを置いてはいなかったのですが、夫の病がきっかけで初めて一緒に食卓を囲むことの大切さに気づきました。

 しかし、6年にわたる闘病のはてに突き付けられたのは、残酷な現実だった。「手術をすればまた家に帰れる」という希望に、長月さん夫妻は支えられていたのだが、その希望の糸が断ち切られてしまったのだ。

長月 手術を繰り返すたびに夫の身体は弱っていって、入院期間も長くなりました。でも、それまで診てくださった主治医の先生は、本当のことを言えなかったと思うんです。そこで、別の病院の先生にセカンドオピニオンを求めたら、「緩和ケアしかないだろう」と言われました。でも不思議と、その現実を自然と受け入れている自分もいました。

 幸い、自宅の近くに在宅ケアステーションがあり、すぐに在宅緩和ケアへの移行が決まりました。そこの先生には、「(余命は)あと3カ月ぐらいでしょう」と言われたのですが、夫は生存本能が強い人で生きる意欲を失わず、その倍くらいの長さを生きてくれました。

 その間も、必要なものは自分でネット注文していましたし、亡くなる1週間ほど前まで食欲も旺盛でした。「あれが食べたいから作って」「これを買ってきて」と、具体的なリクエストが次々と飛んできて、私も落ち込んでいる暇がないくらいで。彼は和菓子が好きで、亡くなる直前も、とある有名な和菓子屋さんの名前と、買ってきてほしいお饅頭や羊羹をリストアップしたメモを渡されたんです。私はすぐにそのお店まで走り、夫が食べたい和菓子を買い込みました。少しだけ食べられた彼は満足そうだったんですが、すぐに喉を通らなくなってしまって。それでも、亡くなる直前まで食べる気満々だった様子は、今では笑い話に思えるほど力強く感じました。多分、本人はまだ死ぬ気ではなかったと思います。それほど生きることを諦めなかった彼の姿に、私は何度も救われましたし、多くのことを学びました。2人で過ごしたのはわずか6年間ですが、短いながらもいろんな思い出が凝縮した期間でした。 
 

葬儀担当者の丁寧なヒアリング 感動的な会葬礼状に思わず涙

 2016年9月、夫は5年間の闘病を経て39歳の若さで旅立った。喪主を務めた長月さんにとって葬祭担当者との打ち合わせは、単なる儀式の手続きだけでは終わらない重要な意味を持っていた。

長月 夫の葬儀を担当する方が、じっくり話を聞いてくださったんです。「ご主人の趣味はなんでしたか?」「お2人の出会いは?」と、さりげなく夫の人物像も聞きだして。夫がゴルフ好きだったと話したら、遺影の背景をゴルフ場をイメージした綺麗なグリーンにしてくださって、その心遣いを嬉しく思いました。葬儀のプランも、必要最低限だったかもしれませんが、できることはベストな形で提案いただいていると感じました。

 また、闘病で痩せ細ってしまった夫を可哀想に思っていたら、話の流れで「エンバーミングをすることもできますよ」と提案していただいて。「ぜひお願いします」と依頼しました。それから約1週間後、エンバーミングしてもらった夫と再会したときは、病気になる前と変わらないほど元通りになっていて驚きました。やっと夫らしい夫に会えた感じがして、本当にありがたかったですね。

 さらに感動したのは会葬礼状です。遺族から聞き取った内容をもとにプロの方が書いた原稿を読んで、涙が止まりませんでした。そこには、闘病中も希望を捨てなかった夫の姿や、私たちが歩んできた道のりが、まるで物語のように温かい文章で綴られていたからです。

 後で知ったのですが、在宅ケアのボランティアの方が聞き書きのような形で夫の自分史もまとめてくださっていて、そこには「(私と)結婚できて幸せだった。生まれてきてからいちばん幸せだった」「また未来で会いたい」といった言葉が残されていました。

 葬儀社の方が作ってくださった礼状にも、偶然にもその自分史と重なるような「しばらくお別れだね」といったニュアンスの言葉が含まれていたのです。入退院を繰り返していた頃、「また(病院に)行ってくるよ」という彼を送り出していたように、死は永遠の別れではなく、いつかまた会えるまでの「しばらくのお別れ」なんだと思わせてくれる、本当に素晴らしい文章でした。

 形式的な挨拶文ではなく、故人ならではのエピソードが散りばめられた礼状は、参列してくださった方々にも「2人はこういう時間を過ごしたんだな」と深く伝わります。でも、遺族だけでは故人の人生をその人らしく総括することなんてできません。だからこそ、プロの手を借りてきちんとした形で見送ることができたのは、本当によかったと思っています。

 
「経営」と「思い」との間で 揺れ動く葬儀社の姿も描く

 葬儀を終えた後、長月さんは深い喪失感の中にいた。家に帰っても誰もいない空間にポツンとひとり。気がつけば、夫に向けた手紙のような日記を書き続けていて、小説『ほどなく、お別れです』の構想が膨らんでいった。物語の主人公・美空が「死者の声が聞こえる」という特殊な能力を持っている設定には、長月さん自身の切実な願いが投影されている。

長月 夫が亡くなって数カ月間は、生きている間に言えなかったことや今の気持ちを、夫に話しかけるように書き綴っていました。でも、それは書いても届かない一方通行の言葉です。「あの時、夫はどう思っていたんだろう」「もっとこうしてあげればよかった」という後悔や疑問が次々と湧いてきて、もう二度と会話ができないという現実に打ちのめされました。

 同じ境遇の方の手記を読むことも慰めになっていたので、あれもひとつのグリーフケアだったといえるのかもしれません。でもやっぱり、「死んでしまったらどうなるんだろう」「どこへ行ってしまったんだろう」という問いの答えはどこにもないんです。だからこそ物語の中だけでもいいから、亡くなった人と遺族が通じ合える世界を描きたかった。

 美空のように霊が視える人がいて、亡くなった人の思いを代弁してくれたら、どれほど救われるだろう。そんな思いから、私がいてほしかった存在として、美空や漆原というキャラクターが生まれました。小説の中では、亡くなった人が何を考えていたのかを想像して書いています。それは、私が夫のことを「まだ死にたくなかっただろうな」「また会えるって信じていただろうな」と想像することでもあり、自分自身を癒やしていく作業でもありました。書くことこそがまさに私にとってのグリーフケアだったように思います。 

ⓒ2026「ほどなく、お別れです」製作委員会  ⓒ長月天音/小学館

 小説のシリーズ化が進むにつれ、作中では時代の変化に伴う葬儀業界の課題も描かれるようになった。たとえば、2022年に刊行した第3作目『ほどなく、お別れです 思い出の箱』では、効率と利益を優先する「坂東会館」社長の甥・小暮と、遺族に寄り添う信念を持つ漆原の対立が描かれている。ここには、長月さんが葬儀を巡る時代の変化の中で感じたジレンマが反映されている。

長月 第3作を書くにあたり、どうしても入れたかったのは葬儀社の経営に関する話でした。理由は2つあります。ひとつは、物語としての面白さのために対立構造を作りたかったから。もうひとつの理由は、葬儀社は儲かるという昔ながらのイメージと、葬儀業界の現状のギャップを書きたかったからです。かつては、「せっかくだから松竹梅の松で」と、葬儀のランクを上げて盛大に行うことも珍しくなく、確かに収益性は高かったかもしれません。しかし、コロナ禍を経て家族葬や直葬が主流になり、平均単価はガクンと下がったのではないかと思います。それなのに、大きな葬儀場を維持しなければならない。このギャップに苦しんでいる葬儀社さんは多いと思うのです。

 安く簡単に済ませたいという遺族のニーズと、会社を存続させなければならないという経営の事情。その板挟みの中で、現場のスタッフはどう考え、どう振る舞うべきか。それを問いたくて、あえて経営的な視点を持ち込みました。

 日頃から新聞などに葬儀に関する話題があるとメモしているのですが、費用面でのクレームはかなりあるような印象を受けます。でもそれは、葬儀社が不当に請求しているというより、遺族の心理状態に起因することも少なくないように感じます。亡くなった直後の遺族は、「生きている間に何もしてあげられなかった」という後悔と悲しみから、「最後くらいはよい形で見送りたい」と金銭感覚が麻痺しがちです。その時は納得して契約しても、後で冷静になったときに、ネットで相場を調べて「高すぎる」と感じてしまう。だからこそ、最初の打ち合わせが本当に重要なのだと思います。プロとして、故人に対する遺族の「なんでもしてあげたい」という感情を受け止めつつ、後で後悔しないための冷静な提案ができるか。それが信頼関係の鍵であり、葬祭ディレクターの腕の見せどころではないでしょうか。 


たとえ形は変わったとしても、葬儀はずっと“必要不可欠なもの”

 4作にわたる『ほどなく、お別れです』シリーズでは、病死だけでなく、自殺や事故といった“突然”の死も扱われている。日常的に葬儀にたずさわる立場の人でも、そのような憂き目に遭い、無念の死を遂げた故人と向き合うと胸が締めつけられるだろう。長月さんは、あえてそのようなテーマを扱う理由に言及し、あらためて葬儀が必要な理由について触れた。

長月 夫の場合は数年にもわたる闘病期間があったので、ある程度は心の準備ができました。でも、事故や自殺で、突然、前ぶれもなく大切な人を亡くした遺族の苦しみは想像を絶するものだと思います。交通事故や通り魔殺人、最近では熊の被害などの痛ましいニュースを見るたび、「行ってきます」「行ってらっしゃい」といつものように出かけた家族が帰らぬ人となる理不尽さに胸が締め付けられます。残された人は「なぜ」という問いの答えが見つからず、やり場のない怒りや悲しみを抱え続けることになるでしょう。

 小説では、そうした難しい案件も漆原はあえて引き受けます。なぜなら、「答えのない死」に直面した遺族こそ、丁寧なグリーフケアが必要だと感じているからです。書くときはつらくて、泣きながらパソコンに向かうこともありました。それでも、誰かがその痛みに寄り添うことの重要性を伝えなければならない、という使命感があるのです。

 夫を見送り、小説を書くようになって改めて思うのは、葬儀はやはり故人にとっても遺族にとっても必要な「区切り」だということ。亡くなった人は、初めて「死」を経験して心細いはずです。あくまでも私の考えですが、なんらかの宗教的な儀礼によって、次の世界へ迷わず行けるように導いてあげたい。それは残された人が故人とお別れした現実を受け止め、それでも生きていくための手助けにもなります。どのような形であっても、死者を想い、丁寧に見送るための葬儀は、これからの未来を生きていく遺族にとって不可欠なものだと私は信じています。 

 2026年1月に刊行されたシリーズ第4作目『ほどなく、お別れです 遠くの空へ』執筆にあたり長月さんは、主人公の美空が目指している葬祭ディレクターに実際に取材を行い、自分でも勉強をしたという裏話を打ち明けてくれた。

長月 今作のために、私も葬祭ディレクターの試験問題集を取り寄せたのですが、筆記試験の内容が幅広くて驚きました。宗教の知識はもちろん、歴史、法律、一般常識まで網羅されていて、かなり勉強しないと合格は厳しいのではないかと。さらに実技試験では、打ち合わせから司会進行までを時間内に行うロールプレイングもあります。プロへの道はこんなに険しいのかと感銘を受けました。

 また、取材で20代前半の女性葬祭ディレクターの方お2人にお話をうかがいました。資格を取るための勉強の様子、ご遺族との向き合い方など、そのお2人からは自信を持って仕事に向き合う姿勢が伝わってきました。今は葬祭ディレクターを養成する学校もあります。これからの多死社会を支えるのは、専門教育を受けたこうした新しい世代のプロフェッショナルたちなのでしょう。そんな希望を感じられる姿も、この作品を通して伝わると嬉しいです。(了)

《原作者紹介》

長月天音(ながつき・あまね)

1977年、新潟県生まれ。大正大学文学部卒業。2018年、『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞し作家デビュー。同シリーズは累計80万部のベストセラーに。ほかに、『キッチン常夜灯』シリーズ(KADOKAWA)、『ただいま、お酒は出せません!』(集英社)など著作多数。

《小説ほどなく、お別れです」シリーズ

記念すべきデビュー作『ほどなく、お別れです』

2018年に単行本にて刊行された、作家・長月天音のデビュー作。東京スカイツリーの近くにある小さな葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている大学生の清水美空と、“訳あり”の葬儀ばかり担当する葬祭ディレクター漆原礼二らが織りなす、新感覚の“お葬式小説。写真は小学館文庫版/726円(税込)

シリーズ第2作
『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』

「坂東会館」に就職して1年目の清水美空は、日々奮闘していた。5年以上も行方不明の友人の兄、交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子2人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人1年目の女性……それぞれの「お別れ」が描かれる。小学館文庫/792円(税込)

シリーズ第3弾

『ほどなく、お別れです 思い出の箱』

「坂東会館」に就職して2年目の清水美空は、“訳あり”の葬儀ばかり引き受ける葬祭ディレクター・漆原礼二らのもと、日々研鑽を積んでいた。そこへ、効率重視の社長の甥、小暮が入社してくる。彼が推進する業務改革に対し、反発する美空たちだが……。小学館文庫/825円(税込)

シリーズ最新作
『ほどなく、お別れです 遠くの空へ』

新型コロナウィルスの影響でさまざまな対応に追われる「坂東会館」の面々。新婚の夫の遺体との面会を拒む妻、息子と孫を亡くし改宗した男性、美空の高校時代の恩師……。コロナ禍でもお別れに直面する人がいる。漆原の過去も明らかになる人気シリーズ第4弾。小学館文庫/847円(税込)

映画「ほどなく、お別れです」

ⓒ2026「ほどなく、お別れです」製作委員会  ⓒ長月天音/小学館

浜辺美波、目黒蓮のW主演で実写化

就職活動に失敗し、縁あって葬儀会社のインターンとして働くことになった美空は、葬祭プランナーの漆原礼二の厳しい指導を受けることに。しかし、遺族に寄り添う漆原の心遣いと美しい所作に感化され、彼女自身も葬祭プランナーを目指して奮闘を始める。遺族だけでなく故人も納得できる葬儀とは何かを考えさせられるベストセラー小説が、浜辺美波と目黒蓮のダブル主演により実写化。全国東宝系にて公開予定。出演:浜辺美波、目黒蓮、森田望智、光石研、鈴木浩介、永作博美、夏木マリほか/監督:三木孝浩 公開:2026年2月6日

月刊終活 2月号に掲載されています