全国一の規模を誇る唐木仏壇の産地、徳島で仏壇の製造販売を行っている森正株式会社(代表取締役会長:森正/代表取締役社長:東條隆彦)。創業55年の同社はSGDs活動にも積極的に取り組んでおり、近年は仏壇製造で出る端材を活用した商品の開発・販売を行うプロジェクト「Projectree」を始動。プロダクトづくりにSGDs導入を積極的に進める意義や、商品開発のコンセプトについて、同社商品部の益子夏海さんに話を伺った。
企業価値を高めるSGDsの取り組み
「一般的に仏壇は古い印象を持たれがちです。若い世代の方にも受けて入れていただけるようなクリーンな印象を根付かせたいと考え、時代の流れに沿ったSDGsの考え方をプロダクトづくりに取り入れるようになりました。展示会で『tree』シリーズの商品を販売すると、環境に配慮している点を気に入っていただけることが多く、森正の新しい取り組みとして高く評価されていると感じます。
世界的に木材不足が叫ばれるなか、環境への配慮という視点から商品を開発しました。一般的に仏壇には、節があったり、木目に特徴があったりする木は敬遠されがちです。けれども最近は木本来の風合いや温かみが感じられることから、節のある家具の人気が高まっています。『森の贈りもの』もかなりの評判で、中には数ロット先まで完売している商品もあり、弊社の商品のなかでは近年で一番反響がありました」
認知度向上を目指し、販路を広げたい
「SDGsの認定を受けたことで、メディアに露出する機会も増えました。今年の春には新商品も発表する予定です。今後も時代に沿ったプロダクトをつくり続けるとともに、30代以下の低年齢層の方にも仏壇にいいイメージを持っていただくべく、SNSの投稿やECサイトをさらに充実させていきたいです。
とくに『地球にやさしいGIFT「tree」』シリーズの商品については、いまの卸先とECサイトだけでなく、他の仏壇店さんや家具屋さんにも販路を広げていきたいです。もし弊社製品のお取り扱いを希望される業者さまがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。仏壇屋さんというと敷居が高く、入りづらいというお客さまもいらっしゃいます。そんな中、仏壇屋さんの一角に『tree』のような生活雑貨が置いてあると、すっとお店に立ち入りやすいというお客さまがいらっしゃるかもしれません。ぜひお店の賑やかしとして、弊社製品のお取り扱いをご検討いただけると幸いです」