高齢者を指して使われる“シニア”という表現。見聞きする機会は多いものの、「具体的に何歳以降の人を表す言葉なのか知らない」といった人は少なくないでしょう。そこで今回は、さまざまな場面で登場する“シニア”の定義について注目しました。

基準は年齢だけじゃない!?
そもそも“高齢者”や“シニア”という言葉が表す範囲は、シーンによって異なります。例えば日本では、法律の種類によって“高齢者”として扱われる年齢の基準が変化。『改正道路交通法』においては70歳以上を高齢者と呼んでいますが、『高齢者の医療の確保に関する法律』では65~74歳が“前期高齢者”、75歳以上は“後期高齢者”として扱われます。また国連機関であるWHOは、高齢者の基準を65歳としました。
日本政府がおこなった令和3年度の調査データを見ると、自分のことを「高齢者だ」と感じている人の割合は年齢層によって差があるのも特徴です。65~69歳で「はい」と答えた割合は男女それぞれが10%台だったのに対し、80歳以上の回答者はともに86%以上が「はい」を選びました。
一般的には65歳以上だと“シニア”や“高齢者”として扱われる可能性が高いですが、当事者の意識と必ずしも一致しているとは限らないのが現状です。
なお年齢の基準に加え、ライフスタイルや健康状態に着目したシニア層の分類も存在。具体的には「ケアシニア」「ギャップシニア」「ディフェンシブシニア」「アクティブシニア」の4種類があり、主にマーケティングなどの分野で使われています。
もっとも健康で経済的・時間的な余裕があり、仕事や趣味にも意欲的なのが「アクティブシニア」。時間に余裕があり健康的ではあるものの、収入は年金がメインな場合は「ディフェンシブシニア」です。
また「ギャップシニア」は老化や金銭面に対する不安があり、“出来ること”と“したいこと”のギャップを抱えている層を示す言葉。そして家族やヘルパーの介護が必要な状態になると、「ケアシニア」に分類されます。
高齢者およびシニアの枠組みが多様化する現代において、重要な要素は年齢だけではありません。日頃から健康意識を高めて社会参画の機会を増やし、「アクティブシニア」を目指していきたいですね。

