葬儀現場実践型のスタッフ・リーダー養成教育

株式会社創・リレーションは、スタッフ・リーダーの養成が教育のベースとなる葬儀現場実践型の学びを提供する葬儀教育アカデミーを設立した。自社の経営を強くするため、自社だけでは見られない未来を、共同体になることで見られる未来の実現するために、全国各地から次世代を担う社員たちが集まっている。

株式会社創・リレーション 代表取締役 中田 真寛

ゴールのある実践的な教育の場が必要

紀伊半島の葬儀社が集まり、それぞれの感性や目指す方向に合わせてスタッフを育成したいと考案したことが始まりだった。地方の中小企業の葬儀社にとって学びの場は主に大手葬儀社となる。しかし、異なる地域性により実践的ではない事例もある。
「葬儀のテクニックに特化した育成プログラムは多くあります。葬儀は地域ごとに異なるしきたりや特性があるため、異なる部分は会社内で育成しらたいいと思います。しかし、教育を受け取る側の器となる基礎ができていないと、どんなに教えても吸収できません。また、上司と部下で異なったゴールのまま話を続け、会話が成り立っていないという経験もあると思います。それは体幹力の違いです。体幹力が育っていない社員に会社の文化をのせても、保てずに折れてしまうので、良い人材が育たないという結果になります。創・リレーションは各社2名ずつ社員を選出し、2年間の構想と実践を経て体幹力を鍛えるためのカリキュラムをつくりました。人材不足や質の低下など、業界全体が抱える問題の解決に繋がればと思っています」

人の心を大切に対応できるスタッフ・リーダーの養成が教育のベース

①コミュニケーション
②グリーフケア
③ホスピタリティ
1回の講義は6名程の少人数制でコミュニケーションを重視。講師は、茶道家やプレゼンテーションクリエイター、産業カウンセラー、金融機関の営業所長、元CA教育担当者など各分野のスペシャリストが揃っている。全国から集まった生徒たちを経営者レベルのモチベーションに引き上げている。
「1年間で月2回/10万円のプログラムです。最後に発表会・テストを受けて、星を獲得していきます。社会人が3年・5年かけて学ぶ内容を短期間に集中させて習得するため、生徒のモチベーションはかなり高いです。このプログラムを卒業した方は、会社に戻って専務や部長に昇進するなど、確実に成果を出しています。また、葬儀社同士の横の繋がりができるため、卒業してからも助け合える関係が構築されています」
<コース内容>
トライアル 3か月
アドバンス 半年
葬儀人プロ・リーダープロ 約1年

本記事はweb用の短縮版です。全編版は本誌にてお楽しみください。

記事の全文は月刊終活 12月号に掲載されています

掲載記事

葬儀
2022.12.20