知っておきたい! 葬儀出席時の“ストッキング”問題【今さら聞けない終活豆知識vol.86】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2026.05.27

お葬式では喪服を着用し、全身を黒でまとめるのが基本的なマナーとされています。女性の場合はストッキングも黒で合わせるのが一般的。しかし葬儀出席時のストッキングは「黒であれば何でもよい」というわけではなく、実は厚さや柄など注意すべき点があります。どのようなストッキングを選べば良いのか、さっそく確認してみましょう。

写真出典:PIXTA

葬儀出席時のストッキング、何色が正解?

まず通夜・葬式でのストッキングの色は「黒(無地)」が基本的なマナーです。例外的に急なお通夜で黒が用意できない場合のみ、肌色(ベージュ)の着用も許容されますが、周囲の中で一人だけ目立ってしまう可能性があるので、きるだけ事前にコンビニなどで黒いストッキングを購入して履き替えるのが無難です。厚さの基本としては、黒の無地で肌がうっすらと透ける20~30デニール程度のものが推奨されています。柄や装飾があるようなものは避けるのがマナー。また、従来はカジュアルに見えやすいタイツも控えるのがよいとされてきました。

一方で、季節や体調への配慮は欠かせません。冬は冷え込みが激しいため、50~60デニールまでなら許容範囲と考えられる場合もあります。長時間履き替えが難しい場面を想定すると、伝線しにくい加工がされたストッキングを選ぶのがよいでしょう。

近年は「ストッキングの透け感は誰に対しての礼儀なの?」「寒くて体調を崩したら本末転倒」という声も聞かれるようになり、実際にタイツを着用している人も。そもそも寒冷地での葬儀をはじめ、妊婦や高齢者が防寒を優先するのはマナー違反にはならないと考えられています。

過去には、現役の僧侶がSNSで「デニールがいくつだろうと全く問題ありません」と発信し話題となったこともありました。形式よりも、無理のない装いで故人を偲ぶことを大切にするという考え方が、時代とともに少しずつ広がってきているのかもしれません。

最近では、見た目はストッキングのような透け感がありながら、実際はしっかりとした厚みのある「フェイクタイツ」も登場しています。マナーを守る必要があるけど防寒したいという方は、フェイクタイツを取り入れてみるのもひとつの方法でしょう。