葬儀に参加したあと、身体についた穢れを祓うことを「お清め」といいます。一般的には塩が使われる場合がほとんどで、お清めの塩を使うのは葬儀の参列者のみ。喪主や遺族は使用する必要はありません。参列者は香典返しなどのタイミングで塩を渡され、葬儀から帰ってきた時に自宅の玄関先で身を清めるのに使います。しかし意外なことに、茨城県では塩以外にもかつお節がお清めに使われることもあるのだそう。そんな茨城県の葬儀の少し不思議な風習を紹介していきます。

塩を体にかけて、かつお節を口にする
お清めにかつお節を使用するのは、茨城県の特に県北地域。式場に塩とかつお節が用意されており、式場を出る時に塩を体にかけ、さらにかつお節を口にします。一般的にお清めとは、家の中に穢れを入れないように、自宅の敷居を跨ぐ前に行う場合が多いのですが、県北地域では会場を出る際にお清めをする風習があるようです。
塩を使うお清めは「神道」に由来しています。もともと神道では、お供え物として塩やかつお節を使っていました。全国的には塩だけが残りましたが、茨城ではかつお節も習慣として残り続けているという説が有力です。
また、茨城では他にも「七日ざらし」という風習があります。故人が使用していた衣服を濡らして、北向きに干すというもの。ただ干すだけではなく常に濡れた状態で干しておかなければならず、7日間水をかけ続ける必要があります。
これは故人の魂が服に愛着を持ち、あの世にスムーズに行くことができなくなるのを防ぐことを目的とされているそう。七日ざらしは茨城県だけでなく、栃木県や長崎県でもおこなっている地域があります。
かつお節や七日ざらしなど、茨城県の葬儀に関する風習をご紹介しました。全国各地には、その地方毎に独特の風習があるようです。葬儀に参列する前に、調べておくと安心かもしれません。

