「葬儀業界×成仏不動産」すべての企業に不動産のビジネスチャンスを。事故物件の再生と発生抑止で社会問題に向き合う。

株式会社マークス不動産 代表取締役 花原 浩二 氏

社会の課題でもある空き家問題を解決するために創業したマークス不動産では、一般的に嫌われがちな事故物件を扱う『成仏不動産』と空き家や事故物件の発生を抑止する『おまもり不動産』を展開している。葬儀業界においても空き家問題は身近な課題となっているが、葬儀×不動産は業界において大きなビジネスチャンスであり、社会問題の解決に必要不可欠なものといえる。創業の経緯や事業にかける想い、今後の展開について花原氏に話を伺った。

阪神淡路大震災をきっかけに不動産業界へ/「成仏不動産」創業の経緯

事故物件の困りごとを解決する「成仏不動産」その創業のきっかけと花原社長の想いとは?

小林:マークス不動産の事業内容と創業の経緯を教えてください。

花原:事故物件で困っている方を助けたいという思いから成仏不動産を立ち上げました。買い手の見つかりづらい事故物件の不動産と、事故物件の不動産が平気な方をマッチングさせることで、事故物件そのものの価値を高められる取り組みをしています。買い手が見つかることで物件が成仏するようにという想いを込めています。創業の背景には、父の葬儀で…

インタビューの全文は月刊終活8月号に掲載されています。本誌にてお楽しみください。

事故物件を事業として扱うことの難しさと乗り越え方

事故物件に対するあまりにも強い風当たり事業化の苦悩を乗り越えた先に目指すものは?

小林:不動産のなかでも、大変難しい案件を担当される事業だと思います。問題点や課題はありますか。

花原:一番は金融機関の評価が低いことが問題です。不動産の買い取りをする際の大きな打撃になります。成仏不動産の事業を始めて間もない頃にメディアに出た際に「この事業をまだ続けられますか?」と、金融機関の方に聞かれたことがありました。この事業を続けていくと今後取引が難しくなるかもしれないとのことでした。実際に自殺のあった物件を買い取ろうとすると軒並み断られることもありました。事故物件が嫌いな方は世の中の8割程ですが、ほとんどが固定概念でした。例えば…

インタビューの全文は月刊終活8月号に掲載されています。本誌にてお楽しみください。

「成仏不動産」と「おまもり不動産」で目指す社会問題の解決

事故物件化を防ぐ「葬儀×不動産」の協力体制そして空き家問題の解決へ挑戦

小林:『成仏不動産』の今後の方向性などを教えてください。

花原:事故物件を所有されている方が買い叩かれる手前で警鐘を鳴らしたり、すべての事故物件が悪いものではないということを発信していきたいと考えています。事故物件になった瞬間から声をかけられるように、すぐにサポートができるように、葬儀×不動産に注力していきたいです。また、日本の空き家問題を解決したいと始めた事業であるため、地方の空き家問題にも注力していきたいと思っています。

小林:『おまもり不動産』はとはどのようなサービスでしょうか。

花原:元気だった方もいずれはその自宅から施設に入られることがあります。その場合、家を現金化して足しにすることや、賃貸として価値を見出すこともできます。空き家は時間が経過するほど状態は悪くなるため、元気なうちから対策をとることで空き家の発生を抑制し、次に繋ぐことで建物の価値を守ることができます。

不動産の可能性を追求し、世の中の困りごとを解決する

「すべての企業に不動産のビジネスチャンスを」人や会社同士を繋ぐことで困りごとを解決

小林:最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

花原:弊社は不動産の可能性を追求して世の中の困りごとを解決するという取り組みをしています。そのビジネスとして、不動産取次ビジネスを展開しています。すべての企業に不動産のチャンスを提供するというテーマを掲げています。
不動産情報はあっても扱える資格がない場合や、免許はあるが人員を裂けないといった理由から不動産を扱えない企業がたくさんあると思います。それをアウトソーシングで弊社が請け負うというビジネスを展開しています。いままで利益にならなかった不動産情報が収益になります。
人から人へ、企業から企業へと情報を渡すことで、良い関係を築けると考えています。情報過多により良い企業を見極めることが難しい時代だからこそ、人から人への繋がりが大切であり、結果的にお客様のためになると思っています。

小林:花原さん、ありがとうございました。

インタビューの全文は月刊終活 8月号に掲載されています

掲載記事

終活
2023.08.29