超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長COO:小林 史生、証券コード6184、以下「鎌倉新書」)は、2022 年10 月、当社で現在発刊中の雑誌『月刊「仏事」』を『月刊「終活」』にリニューアルし、創刊いたします。
『月刊「仏事」』とは
2001年4月創刊した寺院、葬儀、仏壇・仏具、墓地・霊園・墓石など供養業界全体を網羅した供養業界唯一のビジネス業界紙です。供養業界・各企業のトップやリーダーを読者対象としており、読者層に合った業界の最新情報や傾向、主要企業の動向などをいち早く掲載し、経営戦略やマーケティング・セールス・サービスなどに活用いただける情報提供を目指しています。
また「より気軽に記事を読んでほしい」という思いから2021年9月に『月刊「仏事」WEB』をスタート。WEB上ならではの動画コンテンツなどを公開しています。書籍とは対象的に一般の方にも面白く読んでいただけるコンテンツづくりを目指しています。
リニューアル創刊の背景
超高齢社会の進展、産業構造の変化や都市化、技術の進歩による交通網の発達によって家族関係が激変する現代社会において、「終活」の領域も拡大してきています。
私たちはそれに伴い、高齢者やその家族が直面する希望(やりたいこと)、課題(やらなくてはならないこと)、備え(やっておくべきこと)などに向き合っている事業者様や関係者様に向けて、これまでの供養業界に限らず、介護・相続・保険・不動産・自治体などより広範囲な情報発信をすることで業界の発展につながるビジネス情報誌を目指します。
代表取締役会長CEO 清水 祐孝より(創刊号「展望」より抜粋)
「終活」なるワードは最近になって広く知られるようになったもので、今世紀の初め頃にはまだ存在していなかった。超高齢社会が生み出したこのワードは、この10年ぐらいで急速に浸透してきた。しかし、これほど急速に浸透した理由は、超高齢社会だけが理由ではない。産業構造の変化や都市化の進展、はたまた技術の進歩による交通網の発達などが相まって、人々が住む場所を変えながら生活を営むようになり、家族関係が激変したことが、大きなファクターとなっている。
一方、「終活」はワードとしての存在感を増しているのだが、その定義については社会のコンセンサスとなっているようなものはない。私たちの場合は、死後の準備ではなく、死を見つめることで生を輝かせるために行うことという考えのもと下記のような定義づけを行っている。
“超高齢社会の進展に伴って、シニアやその家族が直面する希望(やりたいこと)、課題(やらなくてはならないこと)、備え(やっておくべきこと)など全て”
人は現在からより良き未来を想像し、そこに向かって生きている。「終活」とはその逆で、いま人生が終焉の時を迎えていると想像して、そこから現在を見つめる作業である。そして、残りの人生の中で、やっておくべきことに優先順位を付けた上で、チャレンジすることだと私たちは考えている。
そのことによって、明るくポジティブに生きて行かれたり、しっかりとした心持ちになったりすることは私たち人間にとってとても大切なことだと私たちは信じている。そして、そのように生きる人が増えていれば、結果的に消費は活発になり経済にも好影響を与えるはずだと。そして、そのような高齢者を見た次の世代も同じ行動を取ることになれば、これこそ超高齢社会の中でわが国が希望を見出すことにつながってくる。
以上の観点から、私たちは事業を行っており、この「終活」を専門にメディアを運営し、そのインフラとなろうと考えている。
長くなったが、そのような理由で長い期間発行してきた、月刊「仏事」を月刊「終活」と改名させていただき、これまでよりも広範囲な情報をお届けしたいと考えている。読者の皆さまには、以上の想いをご理解いただき、今後ともご愛読をいただきますようお願い申し上げる次第である。