「全優石」こと全国優良石材店の会の第41回定時総会が2月、静岡県静岡市内のホテルにて開催された。
1983年に設立された全優石は、全国約200社の石材店で構成される一般社団法人である。
ここでは、同会の吉田岳会長の挨拶より始まった今回の総会の模様をレポートしていこう。
吉田岳会長の挨拶によって総会は開幕
全国優良石材店の会(以下、全優石)は2024年2月20日、静岡県静岡市内のホテルにて第41回定時総会を開催した。全優石は、「お客さまが一生に一度のお墓づくりをされる際に、安心して頼めるお店の目印になること」を目的として1983年に設立された団体で、本部は東京都品川区、全国約200社の認定を受けた石材店で構成された一般社団法人である。
今回の総会会場となったのは、JR静岡駅近くのホテル。会場内には全優石の活動報告パネルが展示され、また全優石パートナー企業が提供する商品展示コーナーも設けられ、入場する会員らの目を引いていた。
総会はまず、吉田岳会長の挨拶によって開始された。
「お墓の大切さをしっかりと世の中に発信するという軸は、創設以来一貫して貫いてきた。そして現在にいたるまで、ひとりでも多くのお客さまが会員のみなさまのお店に足を運んでいただけるよう、役員一同全力を上げて取り組んでいる。本日は、昨年の活動内容をしっかりご検証いただいた上で、本年の活動計画を審議いただく重要な総会である」(吉田会長)
その後、能登半島地震被災者への追悼がなされ、同地の会員石材店からの被害状況も報告された。さらに、同地への義援金が募られるとともに、全優石としても今後、現地支援活動を行うことも発表された。
また、会員企業の困りごとなどの意見を集約し、全優石としてその対策を検討していくためのアンケートを実施するといった施策の説明も。最後に、本総会のテーマとして掲げられていた「コンパクト総会」のコンセプト通り、例年よりも大幅に経費が削減された総会であったとの報告によって、吉田会長の挨拶は締めくくられた。
その後、総会に臨席する石材関連団体などの来賓者が紹介された。「全優石会員のさらなる増員のため、石材販売の関連企業である全優石パートナー企業の方々にも協力をあおぎたい」との希望が事務局側より出され、実際に当該パートナー企業の方々が紹介された。
名取裕子氏の知名度によってネット広告好調
以上の各種報告のあと、総会は各種審議に移行。「決算報告」「利益処分(案)」について審議され、全会一致で可決された。
次に、株式会社シードより、2023年の活動計画の総括があり、YouTubeに出稿された全優石の広告動画について、通常は30〜40%程度の平均視聴完了率が、60%を超す高結果となったことが報告された。この視聴完了率の高さについては、当該動画に出演した名取裕子氏の人気と認知度の高さが要因として考えられると分析がなされ、多くの支部より、名取裕子氏の継続起用を希望する声が多く寄せられているとの報告があった。
続いて、2024(令和6)年の「活動計画(案)」の発表が行われた。本年度の活動方針としては、以下を3本柱として展開していくという。
- 「全優石メリットの最大活用」(全国規模の組織の強みをいかす、名取裕子氏のPR展開露出の最大化など)
- 「地域密着・個店密着」(各個店のビジネス環境を踏まえたヒントの提供や施策、支部活動の活性化促進など)
- 「石材店としての強みをいかす」(ブローカーではない石材店の施策や、メッセージの開発など)
- 特に、地域ニーズに対応したテレビCMの展開内容などについては、細かに対応していくということとなった。また、経営コンサルタントの佐藤尚樹氏が全会員店を個別訪問してヒアリング&ディスカッションを行い、「個店サポート」を実施するプロジェクトが本年度より新たにスタートするという。