「大根は医者いらず」という言葉を聞いたことがありますか?大根おろし(大根)が持つ優れた栄養や、特定の栄養素を分解して消化・吸収を助ける消化酵素が体を健康に保ち、病気を予防してくれるため、医者にかかる必要がなくなるという意味です。そこで今回は大根おろしについて掘り下げてみましょう。

消化酵素を活性化するには生で食べるのが最適
ぶり大根やお味噌汁、サラダなど多彩な料理に活用される大根には、糖質(炭水化物)の消化を助けるジアスターゼ、タンパク質の消化を助けるプロテアーゼ、脂肪の消化を助けるリパーゼという消化酵素が3つも含まれています。
しかし、酵素は実は熱や酸化に弱く、加熱調理の際は酵素が不活性化してしまいます。そこで、生で食べる大根おろしが最もその効果を発揮します。さらに、すりおろすことでワサビなどにも含まれる辛み成分イソチオシアネートも生成され、抗菌作用、免疫力アップなどが期待できます。酵素やイソチオシアネートは時間とともに減少するため、食べる直前にすりおろすようにしましょう。
また、使う部位によって甘みや辛みが大きく異なります。上部(葉の近く)は甘くてみずずみしいため、辛い大根おろしが苦手な人や子供におすすめ。中部(真ん中)は甘みと辛みのバランスが良く、どんな料理にも合います。下部(先端)は辛味が強く、薬味など、ピリッとした辛さを楽しみたい料理に適しています。
消化酵素の働きを実感しやすいのが、焼き魚や揚げ物など、消化に負担がかかる食事です。よく天ぷらや脂ののった魚(さんまなど)に大根おろしが添えられていますが、これはとても理にかなった食べ方だといえます。
大根を使った民間療法もたくさんあります。例えば、おろす際に捨ててしまいがちな汁には「イソチオシアネート」が多く含まれているので、飲むと咳止めや口内炎の治癒に効果的だと言われています。加えて大根は葉も栄養価が高く、カロテン、ビタミンC、食物繊維なども豊富。特に冬大根は、寒い季節でも大根が凍結しないように水分を糖に変えて育つのでより甘くなります。
日々の献立に大根おろしを取り入れて、「大根おろしに医者いらず」を実践してみましょう。


