「ゼロカロリー」のペットボトルを飲んだら25kcalに? 意外と知らないカロリーの秘密【ちょっとカラダにイイ話vol.4】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2025.09.01

体型やメタボが気になる人にとって嬉しいのが「ゼロカロリー」の食品や飲料。摂取カロリーを抑えるために、進んで手に取る人も多いのではないでしょうか。しかしゼロカロリーと表示されていても、実は少しだけカロリーが含まれている場合があります。あまり知られていない、カロリー控えめ食品の秘密を探っていきましょう。

「ゼロカロリー」はカロリーがゼロという訳ではない?

そもそも「ゼロカロリー」「カロリーゼロ」と表示できるのは、「100gあたり5kcal未満」のカロリーが含まれている食品。飲料の場合は「100mlあたり5kcal」です。つまり「ゼロカロリー」表示であっても、500mlのペットボトル1本分を飲むと、最大で25kcalを摂取してしまう可能性があります。

ちなみに、同じような表示に「カロリーオフ」もありますが、こちらは「100mlあたり20kcal以下」に当てはまるものが対象です。

こういった「ゼロカロリー」や「カロリーオフ」の食品、飲料によく使われているのが「人工甘味料」。砂糖よりも何百倍も甘みが強く、少しの量で十分に甘みをつけられるのが特徴です。あまり健康的ではないイメージを持たれがちな人工甘味料ですが、実はブドウ糖が含まれていないため、血糖値が上がりにくいというメリットも。

それでも人工甘味料が気になるという人は、「ステビア」と呼ばれる天然甘味料を使った商品をチェックするのも良いかもしれません。「ステビア」は、南米パラグアイとブラジルの国境地帯に生息する、キク科の植物であるステビアから抽出される甘味料。砂糖の200~300倍の甘さを持っているため、少量のカロリーで甘みをつけられるのが特徴です。

またステビアの甘み成分には、糖質が入っていないのも大きなメリットです。そのため血糖値が上がりにくく、糖尿病のリスク軽減にも有効。虫歯になる成分が入っていない点もポイントで、健康的なカロリーオフ甘味料として関心が高まっています。

実は知らないことだらけな「ゼロカロリー」「カロリーオフ」の世界。健康な生活を送るためにも、表示のルールや使っている成分にぜひ注目してみてください。