軽に栄養が摂れる! シニアにこそ「プロテイン」が必要な理由【ちょっとカラダにイイ話vol.70】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2026.04.01

「プロテイン」と聞くとアスリートやボディビルダーなど、本格的に筋肉を鍛えたい人のためのものというイメージがあるかもしれません。しかし最近ではシニア層向けのプロテインが発売されるなど、実は高齢者の健康維持にも役立つと注目されています。

写真出典:PIXTA

正しく摂取すれば手軽な健康維持の味方に

厚生労働省が2020年に発表した「日本人の食事摂取基準」では、65歳以上の高齢者が1日に摂取するたんぱく質の目標量が引き上げられました。男性で60g、女性で50gとされています。

たんぱく質が不足し、筋肉が衰えると陥る可能性があるのが「フレイル(虚弱)」という状態。フレイルは運動や栄養、社会参加の不足によって、運動機能や認知機能が低下してしまう症状のことです。適切なたんぱく質の摂取や定期的な運動を続けることで、「サルコペニア」という加齢による筋力低下の進行を遅らせることが可能。

しかしたんぱく質50gを食事だけで摂ろうとすると、鳥むね肉なら約210gから220gを食べる必要があります。高齢者になると食が細くなったり、体力の低下から自炊が億劫になり出来合いのもので済ましてしまうことも。栄養バランスの偏りを解消するためにも、今高齢者に「プロテイン」がおすすめされています。

プロテインは少量を水や好みの飲み物に溶かして飲むことで、手軽にたんぱく質を補給可能。商品によってはビタミンやミネラル、カルシウムなども配合されていて、不足しがちな栄養をカバーする目的でも活用できます。

一方でたんぱく質を過度に摂取すると、老廃物の処理のために肝臓や腎臓などの内臓に負担をかける可能性も。また、プロテインに含まれるたんぱく質量や摂取カロリーを把握せずに飲みすぎると、肥満へとつながる可能性もあるので注意が必要です。

まずは健康的な食事を目標にして、プロテインは不足している部分を補うために取り入れるのが理想的。今自分に必要なたんぱく質量や不足している栄養素を適切に把握したうえで、自分に合った商品を選んでみてはいかがでしょうか。