目が疲れやすい、見えにくく感じるといったことはありませんか? もしかするとその症状、「アイフレイル」かもしれません。最近ではCMなどでの啓発活動も盛んにおこなわれており、耳にする機会が増えた「アイフレイル」という言葉。一体どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

早期発見で目の健康寿命を延ばそう
「アイフレイル」とは、加齢に伴う眼の衰えに様々な外的ストレスが加わることによって、目の機能が低下した状態、またそのリスクが高い状態を指します。40歳を過ぎると、体力が衰えるのと同様に目にも衰えが出てきますが、そこに何らかのストレスが加わると視機能の障害があらわれることに。
アイフレイル状態かどうかをチェックするには、以下の10のチェックリストに当てはまるかを確認してみましょう。
1 目が疲れやすくなった
2 夕方になると見にくくなることが増えた
3 新聞や本を長時間見ることが少なくなった
4 食事の時にテーブルを汚すことがたまにある
5 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
6 まぶしく感じやすくなった
7 はっきり見えない時にまばたきをすることが増えた
8 まっすぐの線が波打って見えることがある
9 段差や階段が危ないと感じたことがある
10 信号や道路標識を見落としそうになったことがある
チェックリストに1つ当てはまる場合は、目の健康に懸念はあるものの、直ちに問題があるわけではありません。ただし2つ以上の場合は、アイフレイルの可能性があるため、一度眼科医に相談するのが良いでしょう。
アイフレイルは、視覚障害の一歩手前の段階にあります。視機能障害を持つ人の割合は年齢とともに上昇し、2019年に新たに認定された人の65.1%が70歳以上。2030年には200万人に達すると推計されているため、高齢者は特に注意が必要です。
見えにくさや不快感を自覚した場合には、放置することなく眼科医に相談することが何よりも重要。早期に発見できれば、適切な治療を通して、進行を遅らせたり症状を緩和させることが期待できます。
2つ以上が該当した人も焦ることなく、今回早期発見できたことを幸運と思って対処できると良いかもしれません。人生100年時代と言われる中、目の健康をしっかり保って、快適な生活を過ごせるようにしていきたいですね。