お腹の弱い人には逆効果? 下痢や便秘がちな人は気をつけたい「FODMAP」食品とは【ちょっとカラダにイイ話vol.12】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2025.10.06

加齢とともに進む老化現象。中でも生活面において大きな影響を及ぼしかねないのが「老眼」です。老眼は目が見えにくいといった症状だけでなく、体の不調につながる場合も。老眼によってどのような症状が現れるのか、そのメカニズムと簡単にできる老眼予防策をご紹介しましょう。

写真出典:PIXTA

「FODMAP食品」ってどんなもの?

「FODMAP」とは、小腸では吸収されにくい4種類の発酵性糖質のこと。「オリゴ糖」と「二糖類(牛乳などの乳糖)」、「単糖類(果物やはちみつの果糖)」、「ポリオール(きのこやカリフラワーなどに含まれる糖)」を指します。

これらの糖質を正常な便通の人が摂取するといつもより便通が良くなる作用がありますが、お腹に不調を抱えている人だと逆効果になることも。便秘しがちな人では便秘の悪化やお腹の張りが出てしまったり、下痢気味の人なら下痢がひどくなる可能性もあります。

FODMAPはきのこ類やさつまいも、ヨーグルトなど一見お腹に良さそうな食品にも多く含まれているため、良かれと思って摂取していると逆効果だったということもあるので注意しましょう。

FODMAPは穀物系なら小麦に多く、米や玄米・蕎麦にはあまり含まれていません。主食を食べるならパンやパスタ、うどんを避けて米食や蕎麦を選ぶようにすると安心です。野菜だと、多いのは玉ねぎやごぼう、きのこ類、豆類など。果物ではリンゴやメロン、スイカ、桃などに多く含まれます。

乳製品がすべて高FODMAPかというと、そうではありません。牛乳やヨーグルト、プロセスチーズやクリームチーズには多く、バターやカマンベールチーズ、チェダーチーズ、モッツァレラチーズには少ないとされているので上手く選べば大丈夫。

また、飲み物では烏龍茶よりも緑茶が良く、ワインは甘くないほうがFODMAPが少ないなど、同じジャンルでも種類の違いでFODMAPの多寡は分かれます。

お腹が張りやすい、下痢や便秘に悩まされているなどお腹の調子が気になる人は、一度低FODMAPの食事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。