葬儀で遺体を火葬場まで運ぶ車といえば、霊柩車ですよね。霊柩車には遺体を乗せて、葬式参列者は別の車で移動するのが一般的ですが、北海道では事情が異なるようです。今回は北海道ならではの、ある意味合理的とも言える霊柩車での移動方法や、本州とは違うちょっと変わったお葬式文化をご紹介します。

寒冷地だからこその「合理的」な葬式文化とは
実は北海道は本州と違い、遺体を運ぶ際には「バス」が使われることが多いよう。このバスに遺族と共に親族一同が乗って、遺体と一緒に火葬場へと向かいます。北海道は冬期に雪が積もることが多いため、複数台の車で向かうよりも一台にまとめた方が効率的だったことから、この文化が生まれたと考えられています。
使用するバスは座席下に棺を納められるようになっていたりと、霊柩バスとして専用の設備を整えています。さらに多くの葬儀社では、座席下に棺を納めた場合はその真上にあたる席には人を座らせないようにするなど、儀礼的な工夫もされています。
また、火葬の際のお骨上げは骨壷に入るだけ入れる本州の形式とは違い、北海道では全てのお骨を回収する「全骨収骨」が一般的。そして骨壺にも北海道ならではの特徴があります。通常は陶器の骨壺に遺骨を納めますが、北海道の場合は寒さで陶器が割れてしまうことも。そのため、北海道では全骨が入る大きめの桐の「骨箱」や、布製の「納骨袋」を用いて遺骨を収骨することが多いようです。
他にも「香典をいただいたら領収書を発行する」「香典返しは即日その場でおこなう」「祭壇前で記念撮影をする」など、北海道の葬儀にはかなり独特な文化が随所にあります。広大な土地で移動に時間がかかること、かつ大雪などの悪天候でなかなか集まれないという理由から、北海道ならではの様々な工夫が生まれたのかもしれませんね。



