「VR終活」「TERASU PROJECT」ガーデニング霊園の次を見据えた未来への布石

今回はガーデニング霊園のパイオニアである株式会社ココ・プランニングの代表取締役中本 大資社長に「VR終活」「TERASU PROJECT」「笑 ( ほほえ ) みの樹 (き)」といった未来にむけての新しいプロジェクトについて話を聞いた。

株式会社ココ・プランニング

代表取締役社長 中本大資氏

所沢西武霊園では広大な樹木墓エリアが人気

小林:所沢西武霊園の販売実績が好調と伺っています。好調の要因はどのようなものがあるのでしょうか?

中本:所沢西武霊園では販売会社10社で、年間で1000件以上の契約を頂いております。一番こだわって思い切ったことをやったのが、500㎡の面積を使って大きな樹木墓エリアを作ったことです。正面の薔薇のアーチの先、霊園の顔ともいえる中心の位置を一区画ずつ売らずに、広大なバラ園を作るのですから、それはとても勇気がいる設計でした。今では購入者のうち2割から3割はこのエリアをご購入いただくほど、お客様に人気のエリアになっています。

VRを活用することで霊園の空気感まで表現できる

小林:販売では「VR終活」というサービスを活用されているそうですね。「VR終活」というネーミングも絶妙だと思うのですが、VRを活用されるきっかけはどのようなことでしょうか。

中本:私たちの霊園では植物を扱いますが、植物が成熟するまでに3年くらいかかります。当然オープン間もないときは咲いている風景の写真がとれません。特に規模が大きい霊園だと2Dでも表現しづらい部分があります。所沢西武霊園のあとで、中国でもお仕事をいただきましたが、中国の霊園も広大なので、動画をモチーフにしたVR素材によるプレゼンが非常に有効でした。VRを使うととても説得力がでるのに加えて 咲いている花の空気感まで表現できるのです。

お寺の明日を照らす「TERASU PROJECT」を展開

小林:「TERASU PROJECT」の全国展開についてもお聞かせください。

中本:お寺様とのお付き合いの中で、檀家離れや墓じまいが増えているという相談があります。私たちが霊園のリノベーションをすることで、少しずつですが購入者が増えていくことで、お寺の運営の足がかりになればいいなという想いで、お寺の明日を照らす「テラスプロジェクト」ということで取り組んでいます。

笑顔になれる霊園作りを目指す「笑 ( ほほえ ) みの樹 (き)」

小林:「笑 ( ほほえ ) みの樹 (き)」の全国展開も積極的に行っていらっしゃいますが、「笑みの樹」で実現しようとしている事はどんなことでしょうか。

中本:私たちは「笑顔になれる霊園」というキーワードを社員と共有しています。やはりお客様、お寺様や事業者様が笑顔になれる霊園をつくることがミッションだと思っています。少し字を変えて、「笑 ( ほほえ ) みの樹 (き)」というシリーズでの霊園展開を考えています。私たちは霊園事業というよりも、お客様を癒す空間づくりをすることが大切だと信じています。もし賛同いただける寺院様や事業者様がいらしたら、いつでもお声がけください。

インタビューの全文は月刊仏事 7月号に掲載されています

掲載記事

特集 お墓
2022.07.19