大切な人との別れに寄り添う手紙集

2,320通の中から100編を収録した手紙集「今は亡きあの人へ伝えたい言葉8」を刊行

13歳から83歳までのたくさんの「ありがとう」と少しの「ごめんね」

「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」とは

今は亡き父母、祖父母、友人、恩師、ペットなどに、「今伝えたいこと」や、「あのとき本当は伝えたかったこと」などを綴ったお手紙を募集し、その中から入選作品のお手紙を選び、本にして出版するというコンテストです。今年、5年ぶりに第8回目が開催されました。ご応募は過去最多の2,320通。この中から、金賞・銀賞・銅賞・特別賞・佳作の合計100編を収録しました。
身近な人を亡くして悲しみを抱えている人、大切な人のことを忘れたくない人、いのちと向き合う環境にいる人、悲しみを乗り越えたい人……みなさまからのお手紙を通して、「今は亡きあの人への思い」のなかに見えてきたのは、「感謝」「老いていくこと」「後悔」「喪失感」「希望」などのたくさんのまっすぐな感情でした。みなさまからのお手紙を読むことで現在の自分と向き合い、自分の心の変化に寄り添える、そんな一冊となりました。

無縁社会が話題になった2010年に第1回を開催して以降、2011年の東日本大震災、そして2020年の新型コロナウイルス感染拡大を経験し、「人と人とのつながりの大切さ」を実感する出来事が幾度となくありました。
特に、コロナ禍では遠く離れた場所で暮らす家族となかなか会えなかったり、病気療養中にお見舞いに行かれなかったりと、たとえ家族や近しい間柄であっても「顔を合わせられない」ことも多々あり、人々の間には物理的に距離が生まれてしまっていたように思います。今もなお悲しみを抱える方が、「今は亡きあの人」に向けて手紙を綴ること、そして、この本に収録された手紙を読むことで、人生を明るく前向きに生き抜くためのサポートができると信じています。

鎌倉新書オンラインショップならびにAmazonにて販売中です。20冊以上のご注文は、特別価格で販売いたします。ご遺族や会員の皆様への配布、販売をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

終活
2021.12.16