見た目年齢を左右する「AGE」とは? 老化を防ぐ食事習慣【ちょっとカラダにイイ話vol.61】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2026.08.24

「最近、肌のハリがなくなった」「疲れが取れにくくなった」と感じることはありませんか。その原因の一つとして注目されているのが、体内で作られる「AGE(終末糖化物)」です。AGEは老化だけでなく、さまざまな生活習慣病にも関わると考えられています。今回は、AGEの仕組みと、毎日の生活でできる老化予防法をご紹介します。

写真出典:PIXTA

調理は「揚げる・焼く」よりも「蒸す・煮る・ゆでる」

AGE(Advanced Glycation End Products:終末糖化産物)とは、体内で余分な糖とたんぱく質が結びついてできる老化物質です。この現象は「糖化」と呼ばれ、体の中でたんぱく質が焦げたような状態になることから、「体の焦げ」とも表現されます。

一度できたAGEは分解されにくく、皮膚や血管、骨、筋肉など全身に蓄積します。その結果、肌のしわやたるみを招くだけでなく、血管の老化を進め、動脈硬化や糖尿病の合併症、骨粗しょう症、認知機能の低下などとの関連も指摘されています。

AGEが増える主な原因は、血糖値が急激に上昇する食生活です。甘いお菓子や清涼飲料水を頻繁に摂取したり、白米やパン、麺類などの糖質を一度に食べ過ぎたりすると糖化が進みやすくなります。また、揚げ物や焼き肉、ベーコン、こんがり焼いたパンなど、高温で調理した食品にはAGEが多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。さらに、喫煙や睡眠不足、慢性的なストレス、運動不足もAGEの蓄積を促す要因とされています。

AGEを増やさないためには、まず血糖値の急上昇を防ぐことが重要です。野菜や海藻、きのこ類など食物繊維が豊富な食品から食べ始める、よく噛んでゆっくり食べるといった工夫は、血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。また、調理方法を見直すことも大切です。「揚げる・焼く」よりも、「蒸す・煮る・ゆでる」などの低温調理を取り入れることで、食品中のAGEを抑えられます。加えて、適度な運動を習慣化し、十分な睡眠をとり、お酒の飲みすぎや禁煙を心掛けることも糖化対策につながります。

老化そのものを止めることはできませんが、その進み方は日々の生活習慣によって大きく変わると考えられています。食事や運動、睡眠を少し意識するだけでもAGEの蓄積を抑え、見た目の若々しさだけでなく、健康寿命の延伸にもつながる可能性があります。未来の自分のために、今日から「糖化を防ぐ生活」を始めてみてはいかがでしょうか。