おしゃれだけじゃなく脳を鍛える効果も? 認知症予防にもなる「福祉ネイル」【ちょっとカラダにイイ話vol.31】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2026.02.16

手足の指先を彩り、おしゃれを楽しむ「ネイル」。なかでも高齢者にネイルを施すことで、QOL(生活の質)が高まると注目されているのが「福祉ネイル」です。外見を変えるだけでなく、高齢者の精神面にもプラスの影響を与える福祉ネイルについて詳しく紹介していきましょう。

写真出典:PIXTA

新しい高齢者サービスとして広まりつつある福祉ネイル

福祉ネイルとは、高齢者や疾患・障害などを抱える方に施術するネイルのことです。ネイリストなら誰でも福祉ネイルとなるわけではありません。一般社団法人「日本保健福祉ネイリスト協会」が認定した、“福祉ネイリスト”が施術するネイルを指します。

特に通常のネイルと大きく異なるのは、対象となる方の健康状態をみて、施術方法や施術する環境を考慮しなければならない点。ジェルネイルはネイルオフ時に専用機器が必要になるため、安全ですぐに乾きやすいマニキュアが使われます。

さらに、高齢者がネイルサロンに出向くのではなく、福祉ネイリストが介護施設や個人宅に訪問して実施することが多いのも特徴です。

では、福祉ネイルにはどんな効果が期待できるのでしょうか? まずネイルをきっかけに会話の機会が生まれることで脳への刺激となり、認知症の症状緩和や予防にいいとされています。ネイリストとの会話だけでなく、施術後に「このネイルきれいでしょう?」と自分から話しかけたり、ネイルが素敵だと話しかけられることにつながることも。

さらに、ネイルのデザインや色を決める行為は、判断力や記憶力を要するため脳の運動になります。また、自分で選んだデザインや色できれいになった爪を見ることで自己肯定感が高まり、生きる喜びが取り戻せる方もいるでしょう。

高齢者の見た目をおしゃれにできて、心にも寄り添ってくれる福祉ネイル。これからの福祉や介護サービスとして、さらに注目を集めていく存在となりそうです。