ここ数年、いわゆる「おくやみコーナー」を役所に設置する自治体が徐々に増えている。親族が亡くなると世帯主の変更や保険証の返納、相続などの諸手続きが必要になり、役所内の窓口を何カ所も訪れることになる。「おくやみコーナー」はそれら行政手続きを集約し、ワンストップで対応する窓口である。悲しみに暮れる遺族のみならず、“多死社会”へと突入した日本においてその需要は今後も増していくだろう。東京23区では2020年10月に大田区が初めて設置し、2024年1月現在では9区に広がっている。
そのうちのひとつである江戸川区の斉藤猛区長に、設置にいたる過程やその背景にある区長自身の思い、設置後の区民の反応、さらには行政のあるべき姿について、鎌倉新書代表取締役会長CEO 清水祐孝が話を聞いた。
満足度99%を誇る東京都江戸川区の「おくやみコーナー」に見る 行政が住民に“寄り添う”ことの意味
斉藤猛(さいとう・たけし)
1963年、東京都生まれ。
早稲田大学社会科学部卒業。
2019年に江戸川区長に就任し、現在2期目。
趣味はラグビー、スポーツ観戦、映画鑑賞。
早稲田大学社会科学部卒業。
2019年に江戸川区長に就任し、現在2期目。
趣味はラグビー、スポーツ観戦、映画鑑賞。