株式会社了聞は昨年11月、東京都内で唯一“完全個室タイプの参拝室”を有する納骨堂「瑞華院 了聞」のメディア向け内覧会を開催した。
「瑞華院 了聞」(東京都港区南麻布5-1-4)は2023年11月24日、「“行きたくなるお墓” メディア向け施設内覧会」を開催した。「瑞華院 了聞」を運営する株式会社了聞の代表取締役・岩脇洋樹氏は、館内をまわりながら同施設のコンセプトやこだわりを紹介。同施設は2021年春にオープンし、すでに3年目を迎えてはいるが、コロナ禍における厳しい状況を乗り越え、これから本格的に運用を開始していくのだという。
ワンランク上のラグジュアリーな納骨堂
平日にもかかわらず、内覧会当日には多くの参拝者が訪れていた。7階建ての納骨堂は全22部屋、8タイプの参拝室が用意され、2階~4階には客殿と参拝室、7階には本堂と応接間がある。すべての参拝室が完全個室となっており、靴を脱いで入る和室タイプの参拝室もある。
最初に通された参拝室「霽月」は、土足のまま入室可能な一般的なタイプで、祭壇と椅子が配置されたベーシックな空間だ。自動搬送式の納骨堂システムを導入し、ICカードをかざすと厨子が搬送され、故人を参拝できるようになっている。供花やお線香は各部屋に用意されているため持ち込む必要がなく、従来のお墓参りにはない手軽さが感じられる。
最上級の参拝室「天満月の間」は、墓石のなかでも最高級とされる「庵治石」を用いた石板が重厚さを演出し、まさにワンランク上のラグジュアリーなひと部屋といえる。了聞の岩脇氏は「全室個室にすることで、まわりを気にせず感情を出すことができる」と語った。館内にはこだわりぬいた一流の家具や名品がそろえられ、無機質になりがちな納骨堂を明るく過ごしやすい空間につくりあげている。参拝前後に利用できる応接室は高級ホテルのラウンジを彷彿とさせ、ついつい長居したくなるような豪華さが演出されていた。
最上階の7階に位置する本堂では、毎朝夕、瑞華院の第81世住職である福井威人氏が経を唱える。この本堂は契約者のみならず、誰でも訪れることができるという。なかには、出社前の朝のひと時を過ごすために本堂に立ち寄る会社員もいるのだとか。