文化の違いは食事や衣服、コミュニケーションなどにとどまらず、葬儀の仕方まで多岐にわたります。特にイギリスの葬儀では、「エンバーミング」という日本では聞きなれない処理を遺体におこなうそう。そこで今回は、日本とはまったく異なる葬儀文化を持つ、イギリスの葬儀の特徴を紹介します。

遺体を長期間保存するイギリスの葬儀文化
日本の葬儀は、通常死後1日から3日程度でおこなわれます。それに対し、イギリスでは葬儀までに1週間ほど期間が空くという大きな違いが。遺体を長い間保管すると痛んでしまうイメージがありますが、それを防いでくれるのが「エンバーミング」です。遺体に防腐や殺菌の処理を施すことで、遺体を葬儀まで美しく保つことを実現しています。
また日本では死後遺体が自宅に帰ってきて、通夜を経て葬儀に入るというケースも多いですよね。しかしイギリスでは、遺体は直接葬儀場に運ばれるため自宅に戻ることはありません。
もうひとつの大きな特徴は、火葬の場合には骨も灰になるまでしっかり焼き上げるということ。遺骨が残らないので日本のような「骨上げ」はなく、遺灰は遺族が引き取り散灰や埋葬がおこなわれます。
加えてイギリスでは葬儀のみが執りおこなわれ、基本的には通夜などの特別な式典はありません。香典などは用いず、お悔みのメッセージカードや献花を贈り、花も葬儀当日には持参せずに葬儀場や自宅に配達するのが基本です。しかし場合によっては、「花は親族のみから受け付けます」と言われるパターンも。これは献花を辞退する際によく使われる文言です。
文化が違えば、葬儀の形や考え方も大きく異なるもの。海外の葬儀の特徴を知ることで、終活を新たな視点から考えることもできるかもしれませんね。


