知っておきたい日焼け止めの基本【ちょっとカラダにイイ話vol.50】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2026.06.08

春から夏にかけて強く意識される「日焼け」ですが、紫外線は一年を通して私たちの肌に降り注いでいます。晴れた日だけでなく、曇りの日や室内でも紫外線の影響はゼロではありません。そのため近年は、美容目的だけでなく健康管理の一環としてもUVカットが注目されています。これからの季節に欠かせないUVカットについて、基本知識や毎日の取り入れ方をわかりやすく紹介します。

写真出典:PIXTA

SPFの数字は日焼けを防ぐ効果の数値

UVカットとは、肌や目に悪影響を及ぼす太陽の「紫外線(Ultra Violet)」を吸収・散乱させて遮断する機能のことです。紫外線には「UV-A」「UV-B」があり、肌の奥まで届く「UV-A」は、シミやしわ、たるみといった肌老化の原因になるといわれています。一方で「UV-B」は、赤くヒリヒリするような日焼けを引き起こす原因です。こうした紫外線から肌を守るために欠かせないのが、毎日のUVカット習慣です。

PAは“+”が多いほど肌老化の防止力アップ

日焼け止めを選ぶ際によく目にする「SPF」や「PA」は、紫外線を防ぐ効果の目安を表しています。SPFは主にUV-Bを防ぐ数値、PAはUV-Aへの効果を示しています。たとえば「SPF50」は、UV-Bによる日焼けを防ぐ力が高いことを意味しています。一方、PAは「+」の数で効果が表され、「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の順にUV-Aを防ぐ力が高くなります。

日常生活であれば「SPF20・PA+~++」、外出や屋外での活動には「SPF30~40・PA+++」、日差しの強い中での活動には「SPF50・PA++++」、特に日差しの強い中での活動や紫外線に弱い人は「SPF50+・PA++++」が目安です。またPAやSPFが高ければ安心というわけではなく、2~3時間おきに塗り直すことの方が紫外線対策として重要です。通勤や買い物など日常使いには軽めのタイプ、炎天下のレジャーには高機能タイプというように、場面に応じて使い分けましょう。

また、UVカットは日焼け止めだけではありません。帽子や日傘、UVカット加工の衣類、サングラス、手袋などを取り入れることで、より効果的に紫外線対策ができます。最近では通気性の良いUVカットパーカーやアームカバーも増えており、暑い季節でも取り入れやすくなっています。

さらに注意したいのが、室内や車内での紫外線です。紫外線の一部は窓ガラスを通過するため、窓際で長時間過ごす場合には知らないうちに日焼けしていることもあります。在宅ワーク中や運転中でも、日差しの強い日は軽くUV対策をしておくと安心です。

UVカットは幅広い年代で大切ですが、特に高齢になると肌のバリア機能が低下しやすく、紫外線による乾燥や刺激の影響を受けやすくなります。散歩や園芸など日常的に外へ出る機会が多い方は、帽子や薄手の羽織りを活用するだけでも肌への負担を減らすことにつながります。

紫外線は目に見えないため、つい対策を後回しにしてしまいがちです。しかし、毎日の小さな積み重ねが未来の肌を守ることにつながります。「今日は短時間だから大丈夫」と油断せず、自分の生活スタイルに合った方法でUVカットを取り入れることが大切です。