人生の最期を見つめ、身辺整理や相続の準備をする「終活」。やってみようと思ったものの後回しになり、進まずにいる人も多いのでは? そんな時は息抜きに、終活をテーマにした洋画を楽しむのもよいものです。終活をリアルに追体験できるうえ、作品としての素晴らしさから、きっと前向きな動機を与えてくれるでしょう。

「終活」は世界共通?
最初に紹介するのは、フランスの映画『パリタクシー』。2025年11月21日に公開された、木村拓哉さん・倍賞千恵子さん共演の『TOKYOタクシー』の原作としても大きな話題になりました。無愛想なタクシー運転手と、終活に向かうマダムとの心の交流を描いた作品です。
主人公である92歳のマダムを演じたのは、フランスの国民的な歌手であるリーヌ・ルノー。運転の途中で立ち寄る美しいパリの街角や、マダムが人生を振り返る中で流れる素晴らしい音楽が映画を盛り上げました。2人が影響を及ぼし合う姿には、どのように生き、どう死を迎えたいのか、改めて考えさせられる人も多いようです。
お次は、2017年に公開されたロシアの映画『私の小さなお葬式』。突然の余命宣告を受けた73歳の女性が、都会で働く息子に迷惑をかけまいと、ひとりで「完璧なお葬式計画」を進めるというストーリーです。
同作は「終活」をテーマにしたものの、笑って泣ける雰囲気が魅力。元気でチャーミングな主人公が奮闘する予想もできない一挙一動に目が離せません。映画『エンディングノート』の砂田麻美監督も「不思議なほど“生”への輝きに満ちていて、それはまるで残される者への最後の贈り物のようだった」と賞賛しています。
最後は、2003年制作のカナダ・スペインの合作『死ぬまでにしたい10のこと』。日本でも大ヒットを記録した本作は、のちに映画監督として名を馳せるサラ・ポーリーが主演、名匠ペドロ・アルモドバルが制作総指揮を務めました。
主人公は23歳という若さで余命2カ月を宣告される女性。残り時間を悔いなく生きようと、ノートに死ぬまでにしたい10の項目をしたためます。厳しい現実を前に、項目をひとつずつ実行していく彼女が、愛するものたちへ残すメッセージの数々。そのひとつひとつは、私たちに終わりのくる時間と向き合う勇気をくれるでしょう。
あなたの気になる作品はありますか? 「洋画」作品を楽しんで、終活のヒントを見つけてくださいね。


