老化や病気を防ぐカギ? アンチエイジングの第一歩「抗酸化」のススメ【ちょっとカラダにイイ話vol.13】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2025.10.13

切ったリンゴが変色したり、金属が錆びてしまうことを「酸化」といいます。理科の授業でも聞くこの「酸化」という言葉、一見すると健康とは無縁の話のように感じられますが、実は私たちの体も酸化しているのをご存知でしょうか? 酸化が老化や病気の原因になるということも分かっており、近年は「抗酸化」が注目を集めています。今回は健康のために意識したい「抗酸化」について、詳しく見ていきましょう。

写真出典:PIXTA

酸化は加齢やストレスなどが原因! ビタミンなどの抗酸化物質を取り入れよう

体の酸化は「活性酸素」という物質が原因です。活性酸素とは、体内に取り込んだ酸素の一部が変化してできたもの。この活性酸素が増えることで体内の酸化が進み、老化やシミ・シワ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化といった生活習慣病の原因になると言われています。

活性酸素の量は年齢と共に増えるほか、ストレスやタバコ、飲酒や紫外線なども発生の原因に。そこで意識したいのが、今回のテーマでもある「抗酸化」です。抗酸化とは、活性酸素による酸化を抑えるという意味。人体にはもともと、体内で抗酸化物質を作り出す働きがありますが、この機能は加齢により低下していきます。そのため抗酸化物質が含まれる食品を摂取し、抗酸化の手助けをしてあげることが大切です。

抗酸化物質として代表的なのが、ビタミンCおよびE。ビタミンCは葉物野菜や果物、いも類に多く含まれており、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。一方のビタミンEは植物油やアーモンドなどの種実類に多く含まれており、脂質の酸化を抑える効果が期待できます。

またビタミン以外にも、緑黄色野菜に含まれるベータカロテンやリコピン、えび・かにといった甲殻類などがもつアスタキサンチンも有名な抗酸化物質。そのほか、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニンなども有効です。

食べ物で抗酸化物質を取り入れながら、ストレスやタバコ、飲酒などの悪習慣を断つことが抗酸化への一歩となります。まずは普段の生活の中で、抗酸化を意識することから始めてみませんか?