熱帯夜の寝苦しさを解消!夏の夜の快眠術【ちょっとカラダにイイ話vol.57】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2026.07.27

蒸し暑い夏の夜、なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めたりすることはありませんか。気温が25度以上の「熱帯夜」が続くと、睡眠の質が低下しやすくなります。睡眠不足は日中の集中力低下や疲労感だけでなく、体調不良や熱中症のリスクを高める原因にもなります。暑さが厳しくなるこれからの季節、熱帯夜による睡眠不足の影響と、快適な眠りを得るための対策について知っておきましょう。

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エアコンは「朝までつけっぱなし」が正解

人は眠るとき、体の深部体温を下げることで自然な眠気を感じます。しかし熱帯夜では室温や湿度が高く、体内に熱がこもりやすいため、体温がうまく下がりません。その結果、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。特に湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温調節が妨げられるため、さらに睡眠環境が悪化します。

睡眠不足が続くと、日中に強い眠気を感じるだけでなく、集中力や判断力の低下、イライラなどの精神的な不調も現れます。また、自律神経のバランスが乱れ、食欲不振やだるさ、頭痛などの症状につながることもあります。高齢者の場合は睡眠不足による体力低下が熱中症のリスクを高めるため、特に注意が必要です。

熱帯夜の睡眠不足を防ぐには、まず寝室環境を整えることが重要です。エアコンを我慢せず活用し、室温は26〜28度程度を目安に調整しましょう。「寝るときにエアコンをつけっぱなしにすると体に悪い」と考える人もいますが、近年では就寝中も適切に使用することが推奨されています。タイマーを短時間で切ると、夜中に室温が上昇して目覚める原因になるため、朝まで緩やかに運転する設定がおすすめです。また、日本の夏は湿度が高いため、除湿機能を活用して湿度を下げるだけでも体感温度はグッと下がります。

また、扇風機やサーキュレーターを併用すると冷気が部屋全体に行き渡り、効率よく室温を下げられます。ただし、風が直接体に当たり続けると冷えすぎることがあるため、壁や天井に向けて風を送るようにしましょう。

寝具選びも快眠のポイントです。吸湿性や通気性に優れた素材のシーツや枕カバーを使用すると、汗による不快感を軽減できます。接触冷感素材の寝具を取り入れるのもよい方法です。寝る前にぬるめのシャワーや入浴を行うと、一時的に体温が上がり、その後体温が下がる過程で自然な眠気を促す効果が期待できます。

さらに、水分補給も欠かせません。就寝中はコップ1杯程度の汗をかくといわれています。寝る前に適度な水分を摂ることで脱水を防げます。ただし、アルコールは一時的に眠気を誘うものの、睡眠の質を低下させるため飲み過ぎには注意が必要です。

暑い夜が続くと、「眠れないのは仕方がない」と諦めてしまいがちです。しかし、質の良い睡眠は夏を元気に乗り切るための大切な健康管理の一つです。エアコンや寝具を上手に活用し、快適な睡眠環境を整えることで、熱帯夜による睡眠不足を防ぎましょう。十分な休息をとり、暑い夏を健やかに過ごしたいものです。