厚生労働省の最新の調査によると、2022年に離婚した夫婦のうち「熟年離婚」の割合は23.5%と過去最高を記録しました。また、2020年の国勢調査によると、50歳時点で未婚・離婚・死別などさまざまな理由で配偶者がいない人の割合が男性で約32%、女性で約27%に。そんな現状を受けてか、“シニア婚活”が盛り上がりを見せています。

若者とは違った婚活イベントが話題
最近では、人生最後の婚活を指す「ラスト婚」の略で、「ラス婚」という言葉も浸透しています。また、スマホの普及や新型コロナの流行を経て、中高年世代も婚活の方法としてアプリを活用する人が増加。2023年に首都圏限定で開始された40代~60代向けのマッチングアプリ「ラス恋」は、2024年9月に全国展開をおこない半年間で登録者数は10倍に。登録者としては40代後半~50代が急増中で、その人気から様々なテレビ番組でも取り上げられています。
「マハラジャ六本木」での“ディスコ婚活パーティー”といったイベントもおこなわれています。ディスコ婚活パーティーは、50代~60代の男女を対象にしてディスコを貸し切り、ダンスタイムとトークタイムで参加者の仲を深めるパーティー形式の婚活。懐かしのディスコには約100人が参加し、大盛況だったようです。
ほかにも「シニア婚活バスツアー」や「国会議事堂見学」など、若者の婚活イベントとは少し変わった形でおこなわれるシニア婚活も。
アプリでのシニア婚活が広まる一方で、ネットでの出会いに慣れていないシニア世代は、“詐欺への危険性”にも気をつけなければいけません。すぐにアプリ外の連絡ツールを使って連絡したがる人や、整いすぎた容姿の写真や作られたような写真が多い人には注意した方がよいでしょう。また、熟年世代ならではの難しいところとして、子どもがいると、子どもの賛成を得るのが難しいケースもあるようです。
「ラス婚」だからと焦らずに、自分のライフスタイルや価値観に合う人を見つけていけるといいですね。


