いつまでも故人とともに… 遺骨を宝石にする「メモリアルダイヤモンド」とは【今さら聞けない終活豆知識vol.72】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2026.04.08

大切な人が亡くなってしまうと、心にぽっかり穴が空いたように感じてしまう人も多いのではないでしょうか。今回は、亡くなった人を身近に感じながら供養する「メモリアルダイヤモンド(遺骨ダイヤモンド)」について紹介していきます。

写真出典:PIXTA

遺骨を宝石に? メモリアルダイヤモンドとは

「メモリアルダイヤモンド」とは、亡くなった人の遺骨や遺髪の成分のみを使って生成したダイヤモンドのこと。身近なところに遺骨を保管して供養する「手元供養」の1つとしておこなわれています。

本来のダイヤモンドは炭素のみで作られた鉱物ですが、メモリアルダイヤモンドは最新技術を駆使して、遺骨や遺髪から炭素のみを抽出することで作られます。1985年にアメリカで発明された技術を活用しており、2000年代初頭から新たな供養の形として広まり始めました。

メモリアルダイヤモンドを作るためには専門の業者に依頼する形が一般的で、依頼後は海外で製作される場合も。遺骨を渡してからおおよそ半年ほどでダイヤモンドができあがります。必要な遺骨の量は数g~300g程度。体重60kgの男性からできあがるダイヤモンドは0.2gほどのようです。依頼する業者やどの程度のカラットにするかで、必要な遺骨の量が違うことを把握しておきましょう。

しかし、ここで注意点が。メモリアルダイヤモンドにしてしまうと、そのダイヤモンドが故人の遺骨をもとにして製作されたものかどうかは判別不明だということです。信頼できない業者に預けてしまうと、実は「メモリアルダイヤモンド」でなく、ただの「人工ダイヤモンド」だったというケースになりかねません。そのため、リスクをきちんと把握し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

ちなみに手元供養の方法としては、メモリアルダイヤモンドにする以外にも遺骨や遺灰をジュエリーにする方法も。ペンダントトップやブレスレットに空洞が付いていて、少量の遺灰を納められる仕様です。専門ショップにはさまざまなタイプのジュエリーがあるので、故人をイメージして選んだり、身につけやすいタイプを選ぶとよいでしょう。

大切な人を近くに感じながら供養する「手元供養」。選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。