お墓が観光名所に!?日本の有名人の墓標もあるルーマニアの「世界一陽気なお墓」【今さら聞けない終活豆知識vol.64】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2026.03.11

墓地といえば、灰色の石がならんでいる光景をイメージする人が多いのではないでしょうか?日本では夜になるとちょっと怖いという印象もありますよね。ところがルーマニアには「世界一陽気な墓」と呼ばれ、観光名所にもなっている墓地があるそうです。いったいどんな墓なのか、詳しく見ていきましょう。

写真出典:PIXTA

カラフルな故人の墓標の中にはまさかの日本の有名人も?

ルーマニア北部マラムレシュ地方のサプンツァという町にある墓地「The Merry Cemetery」。そこには日本の墓地とはまるで違う、鮮やかなブルーの十字架が並んでいます。かしの木で作られた墓標にはカラフルなイラストや短い詩が刻まれ、故人を全く知らない旅行者でも、生前の様子を思い浮かべることができるそう。

イラストは故人の人生を示しているものが多く、教師であれば教壇に立つ姿、木こりであれば木を切る姿などが色鮮やかに描かれています。なかには死因が描かれているものもあり、交通事故で亡くなった人は車に轢かれる姿が刻まれている例も。言葉がわからなくても、墓標に描かれたユニークな絵を見て理解できるため、観光名所として人気を集めているのも納得ですね。

「陽気なお墓」と呼ばれる理由のひとつには、ユーモラスな詩も挙げられます。「どうか皆さんお静かに。恐ろしい姑が起きてしまうかもしれません」という言葉を、仲の悪かった姑の墓に刻んでクスッと笑いを誘うものもありました。

墓標を作る職人の工房も見学できるのですが、驚いたことに工房には日本の有名人の墓標も置かれています。バラエティ番組の企画でイモトアヤコさんの墓標が作られたことで、日本人にとって隠れた名所に。墓標には「今までヘビやワニやオオトカゲなどたくさんの動物と闘ってきました」などと書かれているそう。

「世界一陽気なお墓」は、画家・彫刻家・詩人として活躍していた、スタン・イオン・パトラシュが1935年に制作したのが始まり。「死とはその後の人生への道であるため悲しむものではない」というルーマニア独自の死生観「ダシアン文化」が、陽気な墓を生み出したのではないかとされています。

日本の厳粛な雰囲気とは対照的な陽気な墓参り。ルーマニアを訪れる際には一度立ち寄って、文化の違いを感じてみてはいかがでしょうか?