85%が「親の介護」を将来の課題と認識するも、半数以上が「話し合えず」―終活協議会調査―

       
ニュース 終活
2026.11.07

―最大の不安は「金銭面」、対話の障壁は「親が元気で切り出しにくい」こと―

一般社団法人終活協議会(東京都豊島区)は、親の介護に関する最新の意識調査結果を発表した。アンケートに応じた1,014名の約85%が親の介護を現実的な課題として受け止めている一方で、5割以上が「家族と十分に話し合えていない」実態が浮き彫りになった。

■ 課題意識は高いが、「話し合い」の準備が圧倒的に不足

同協議会が実施した調査によると、「親の介護が今後自分や家族の課題になる可能性を感じているか」という問いに対し、「とても感じている」(45.2%)、「ある程度感じている」(39.8%)を合わせ、実に85.0%が課題として認識していることが分かった。

しかし、親の将来の介護について家族間で「十分に話し合えている」「ある程度は話し合えている」と答えた層は39.6%にとどまった。「話したいがまだできていない」(28.9%)、「ほとんど話したことがない」(27.3%)を合わせると、56.2%が話し合い不足を抱えている。現時点で最もできていない準備としても「家族で話し合うこと」(44.4%)が最多に挙がっており、最初の一歩でつまずいている現状が示されている。

■ 突然の介護に対する最大の不安は「金銭面」と「仕事との両立」

もし突然親の介護が始まった場合の不安要素としては、「介護費用・金銭面」が40.6%でトップとなった。次いで「仕事や生活との両立」が35.3%と続き、介護制度の複雑さに対する不安よりも、自身の家計や日常の生活設計へのダイレクトな影響を懸念する声が多いことが分かる。

また、親の介護が必要になった場合、最初に主に動くのは「自分」だと想定している人が57.9%と過半数を占めており、当事者意識そのものは非常に高い傾向にある。

■ 対話が進まない理由は「まだ元気だから」。季節行事も契機になりにくく

家族間で介護について話しにくい理由としては、「まだ元気なので切り出しにくい」(31.1%)が最も多く、「自分の知識が足りないから」(25.0%)、「きっかけがないから」(19.5%)が続いた。親の拒絶反応や家族間の意見対立を危惧するよりも、「タイミングの見極め」や「自身の情報不足」が障壁となっている。

さらに、敬老の日や帰省といった季節のイベントが「話し合いのきっかけになりそうか」という問いに対しては、「あまりならなそう」「まったくならなそう」が計48.8%に上り、「なりそう」という回答(計45.0%)を上回った。自然な対話を生み出すには、単なる行事頼みではない具体的なアプローチが必要であることが示唆されている。

■ 頼りにしたい相談先は「身近な家族」と「介護の専門職」

親の介護に備えるうえで、最も頼りにしたい相談先については、「家族・親族」が37.3%で最多となった。一方で、「ケアマネジャー・介護事業者」(29.2%)や「地域包括支援センター」(17.9%)といった専門機関を挙げる声も多く、合算すると50%近くにのぼる。身近な家族間で相談しつつも、早い段階から実務的な専門職のサポートを頼りにしたいという意識が見て取れる。

■ 優先すべきは「本人の意思」。求められる実務的な公的制度への理解

事前に最も確認しておくべきこととしては、「本人が望む介護の受け方」が58.7%と突出した。費用の見通しや家族の役割分担よりも、まずは親本人の意思を尊重したいという姿勢がうかがえる。


また、今後知りたい情報としては「介護保険や公的制度の使い方」(33.4%)、「いざという時の手続きの流れ」(25.3%)、「費用の目安」(25.1%)が上位に並んだ。いざという時に慌てないための、実務的かつ具体的な知識の普及が求められている。

■ 調査および法人概要

【調査概要】
調査名:親の介護に関する意識調査(2026年版)
調査人数:1,014名(終活ガイド資格受験者)
調査期間:2026年9月1日〜2026年9月30日
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査 

【一般社団法人 終活協議会 / 想いコーポレーショングループについて】
一般社団法人 終活協議会 / 想いコーポレーショングループは、2015年にシルバー世代の聖地、巣鴨でよろず相談から始まり、終活に関する多くのお悩みの声を受けて誕生した団体です。

「ワンストップサービス」をモットーに全国のおひとりさまや、お子様のいないおふたりさまをはじめ、終活で悩みや不安を抱える人に寄り添い、様々なサービスでお手伝いしております。またトータルサポートができる人材の育成を目指して有益な情報を発信しているほか、終活のスペシャリストである認定資格をはじめとしたさまざまな資格やセミナーを提供しています。

【組織概要】
組織名:一般社団法人 終活協議会 / 想いコーポレーショングループ
所在地:東京都豊島区巣鴨2-11-4 第3高橋ビル11階
設立:2015年12月
代表:磯貝昌弘
事業内容:終活の相談対応、身元保証サービス、終活ガイドの資格運営など
URL:https://shukatsu-kyougikai.com/