お墓参りでNGな花とは?避けたい花と選び方のコツ【今さら聞けない終活豆知識vol.97】

       
今さら聞けない終活豆知識 終活
2026.08.07

お盆・お彼岸の時期が近づくと、気になるのがお墓参りについてではないでしょうか。お墓参りには花を供えるのが一般的ですが、「どんな花でもよい」というわけではありません。見た目が華やかでも、お墓にはふさわしくないとされる花があり、昔からの習慣や実用的な理由から避けたほうがよいものもあります。故人を偲び、気持ちよくお参りするためにも、供花の基本的なマナーや選び方を知っておきましょう。

写真出典:PIXTA

トゲや毒のある花は不向き ユリも香りの強い品種は要注意

お墓参りの花には、故人への感謝や供養の気持ちを表す意味があります。よって墓参りでタブーとされる花は厳密にはありません。しかし、供花には古くから受け継がれてきたマナーがあり、花の種類によっては避けるべきものもあります。

代表的なのが、トゲや毒のある花です。トゲのあるバラやアザミなどは美しく人気のある花ですが、トゲが「殺生」や「攻撃性」を連想させることから、お墓には不向きとされています。また、お参りの際に手を傷つける恐れがあることも理由の一つです。毒のあるスイセンやキョウチクトウ、彼岸花などは観賞用として親しまれていますが、毒があると「死」を連想させるため、あまり適していません。また墓地には小さな子どもやペットが訪れることもあるため、安全面への配慮も必要です。

次に、首か次ら落ちるように咲くツバキやサザンカは、花が丸ごと落ちる姿が縁起を気にする人には敬遠されることがあります。ただし、これらは地域や宗派、家庭によって考え方が異なるため、必ずしもタブーというわけではありません。また朝顔などのつる性の植物は、隣のお墓にツルが巻きついてしまうことがあるため、控えた方が良いとされています。

さらに、香りが強すぎる花も注意が必要です。ユリなどは供花として定番ですが、品種によっては香りが非常に強いものがあります。香りが強すぎると、虫が多くよってきてしまうこともあります。周囲のお墓を訪れる人への配慮から、香りが控えめな品種を選ぶと安心です。

一方で、お墓参りに適している花には、菊、カーネーション、リンドウ、トルコキキョウ、スターチスなどがあります。いずれも比較的日持ちがよく、落ち着いた雰囲気で供花として広く利用されています。最近では、故人が好きだった花を供えるケースも増えており、故人を偲ぶ気持ちを大切にする考え方が広がっています。

供花を選ぶ際は、花の種類だけでなく、管理のしやすさも大切です。夏場は傷みにくい花を選び、枯れた花はできるだけ持ち帰るのが理想です。また、造花を使用する家庭も増えていますが、墓地や寺院によって考え方が異なるため、事前に確認しておくと安心でしょう。

お墓参りで最も大切なのは、高価な花を供えることではなく、故人を思う気持ちです。「故人にはどのような花がよいだろう?」と、家族と話し合う時間も故人に想いを馳せる大切なひとときです。マナーを守りながら季節の花を選び、心を込めて手を合わせることが、何よりの供養につながるのではないでしょうか。