認知症予防にも期待! スポーツ庁も推進する「シニアeスポーツ」とは【ちょっとカラダにイイ話vol.29】

       
ちょっとカラダにイイ話 医療・介護
2026.02.02

若者の遊びと思われがちな、コンピュータゲームを使った「eスポーツ」。実は今、60代以上のシニア世代にも広がりを見せており、スポーツ庁も積極的に推進しています。高齢者の新たな楽しみとして注目を集める、「シニアeスポーツ」の世界を覗いてみましょう。

写真出典:PIXTA

認知症予防にも期待、シニア世代に広がる「eスポーツ」の波

シニア世代がeスポーツを楽しむことで、脳が活性化され認知症予防につながると期待されています。ゲームを通じて判断力や反射神経を使うことが、認知機能の向上に効果的だというのです。

実際に2024年に鳥取県で開催された全国健康福祉祭(ねんりんピック)では、eスポーツが正式種目として初めて採用されました。競技にはNintendo Switch版「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」が使用され、選手3人1組のチームで対戦。「夜に駆ける」などの若者向けの楽曲から「フニクリ・フニクラ」「ウィリアム・テル序曲」まで、幅広い世代が楽しめる7つの課題曲で熱戦が繰り広げられました。

この盛り上がりは、実は数年前から始まっていた取り組みの成果とも言えます。2021年に秋田県で全国初のシニアeスポーツチーム「マタギスナイパーズ」が誕生。「孫にも一目置かれる存在」を目指し、PC・キーボード・マウスを駆使してゲームに挑戦してきました。単にゲームの腕前向上だけではなく、高齢化が進む秋田県で、シニアのやりがいや交流、健康増進、さらには地域振興にもつなげていく取り組みです。

また2023年には「バリアフリーなスポーツ」として、eスポーツの発展を推進する一般社団法人「シニアeスポーツ協会」も発足。世代を超えたコミュニケーションや、オンライン・オフラインを問わない新たなコミュニティ構築を通じて、健康寿命の延伸を目指した活動がおこなわれています。

年齢や身体能力に関係なく楽しめるeスポーツ。シニア世代の新たな生きがいとして、これからさらなる広がりを見せていくことでしょう。